JOHA 研究交流集会「沖縄戦をいかに書くか」のご案内【2023年3月11日開催】

 日本オーラル・ヒストリー学会(JOHA)研究活動委員会の主催による研究交流集会「沖縄戦をいかに書くか」を、2023年3月11日に那覇市にてハイブリッド形式で開催します。
 沖縄県では、1970年代の『沖縄県史』沖縄戦編発行以降、各市町村史、集落ごとの字誌編纂が活発に沖縄戦を記録してきました。こうした地域史の沖縄戦記録の蓄積が沖縄社会に根付いて継承されると同時に、沖縄戦研究の新たな地平を広げる役割も果たしてきました。しかし、近年課題が浮上しています。一度地域史を発刊した市町村では、その後の新事実や研究動向を踏まえて新たに編纂されることはほとんどありません。また現在進行する各市町村沖縄戦編発行が終わると刊行は終了予定です。そのため、今後の戦争体験の調査、記録、継承は、戦争体験者の減少とともに困難となることが考えられます。本交流会で、地域史の沖縄戦編の担当者、新たな視点から沖縄戦記録を考察する研究者をお招きし、新たな記録の可能性、残された記録の活用方法など具体的な事例を通して考えていきます。
 なお、2023 年11月にはJOHA沖縄大会が開かれます。そのシンポの一つのテーマが「占領をいかに記述するか」となっており、本交流会はその関連企画となっています。

■内容
・日時:2023年3月11日(土)午後1時半〜4時半
・名称:JOHA 研究活動交流会「沖縄戦をいかに書くか」
・対面会場:沖縄県立博物館・美術館、美術館講座室(那覇市おもろまち)
・オンライン:Zoomによるハイブリッド開催

■登壇者
《報告者》
・豊田純志さん(地域史、読谷村史)
・山城彰子さん(地域史、北中城村教育委員会生涯学習課文化振興係、『南城市の沖縄戦』『中城村の沖縄戦』 元事務局)
・須田佳実さん(一橋大学大学院博士後期課程、沖縄戦の聞き書き、沖縄戦体験記録運動の歴史研究)
《コメンテーター》
・北村毅さん(大阪大学准教授)

■申し込み方法
・オンライン申し込み
以下のURLからZOOMに事前登録をお願いします。
https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZUsduyhrjorE9MG5OJWAht13wAvOAmgjmKc

・会場参加 当日受付
コロナ拡大状況によっては参加者多数の場合、入場を制限する場合があります。また会場参加は資料の印刷代(500円未満の予定)のご負担をお願いします。沖縄県外からのご参加は席を確保いたします。2月28日午後5時までにメール jahananaomi@ymail.ne.jp までご連絡をお願いいたします。

日本オーラル・ヒストリー学会研究活動委員会 謝花直美 jahananaomi@ymail.ne.jp