第17回国際オーラル・ヒストリー学会の開催案内

国際交流担当理事滝田・中尾よりお知らせ

★国際オーラルヒストリー学会長からJOHA清水会長宛てに、第17回国際オーラル・ヒストリー学会の開催案内(訳文参照)が届きました。いよいよ、季節到来です。

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 開催日:2012年9月4日から7日 (4日はオープニング・パーティ)

 場所 :アルゼンチン、ブエノスアイレス市 → http://www.baires2012.org/ 地元の
アルゼンチン・オーラル・ヒストリー学会との共催です。
申込手続き:IOHAの頁 http://www.iohanet.org/conferences/forthcoming.html
をごらんください。テーマは14個と多様です。
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 申し込み締め切り:2011年8月31日
 発表者決定公開日程:2011年10月31日
 発表論文の提出締め切り:2012年3月30日

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 ★申し込み手順は
  ① 自分のテーマに一番近いセッションを意識して、字数制限でまとめてメールで
    送る。

   ② IOHA評議員たちから依頼された人々が、発表レベルが一定以上かどうかジ
    ャッジし、10月末に発表者に通知される。

   ③ インターネット上で発表許諾の可否を確認、ゴーサインなら、来年の3月末まで
    に全文提出。

 なお、IOHAサイトに不明な点があれば、国際担当理事の中尾・滝田までご連絡く
ださい。 日本からは丸一日かかりますが非常に美しい町ですし、フォークランド紛争
をめぐる英国言説に対抗する言説も楽しみ。映画「エヴィータ」では外からしか見えな
いアルゼンチンを内から見るチャンスでもあります。
  なお、経済的に苦しい方には、奨学金を申し込む手立てがあります。学生・一般・被災地の人など考慮の対象にはなり得ますので申し込むのも手です。ただ、国際的には日本より苦しい国が多々ありますので、どの程度の可能性があるかは不明です。
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 以下、IOHA会長と、アルゼンチン共和国オーラルヒストリー学会
会長からの挨拶文です。

 第17回IOHA2012大会案内 2011.06.15.

  第17回オーラル・ヒストリー国際大会は「21 世紀におけるオーラル・ヒストリーの挑戦-多様性・差異性、そしてアイデンティティの構築-」という課題を掲げ、アルゼンチン、ブエノス・アイレス市にて、 2012年9月4日から7 日にわたり開催されます。国際オーラル・ヒストリー学会(IOHA)およびアルゼンチン共和国オーラル・ヒストリー学会(AHORA)は、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

 ●歓迎のご挨拶(IOHA会長 ミロスラヴ・ヴァネック)

> 私たちの次回の大会が、オーラル・ヒストリーの爆発的な進展目覚しいラテンアメリカ大陸のブエノス・アイレスで開催されますことに、IOHA会長として喜びを隠せません。

> 世界におけるオーラル・ヒストリーの運動を何年も以前から推し進め、その道筋をつくりあげてきたのは、ほかならぬイベロアメリカ諸国であり、今回の大会を組織するアルゼンチンは、まさにそのひとつです。これまで多様な政治体制を経験してきた同国で議論が交わされることは、私たちにとり重要な意味をもっており、多くのパネルやラウンド・テーブルに、そうした経験が意義あるかたちで反映されるものと考えています。IOHAのこれまでの会議に参加された方々のなかには、私と同様、多くのアルゼンチンの仲間と知り合いになり、彼らとの出会いを通じて、個人的にも研究面でも豊かな示唆を得ることができ、つねに彼らと場をともにすることに喜びを感じられたことと思います。アルゼンチンの方々の友情あふれる精神は、次回の大会にも十分反映され、成功を収めるものと確信しております。

> IOHAの会長として、次回の大会がIOHAの歴史に成功の足跡を残し、オーラル・ヒストリアンの国際的な絆にとって重要な道標となるよう、最大限の努力を傾ける所存です。

 ●歓迎のご挨拶(アルゼンチン共和国オーラル・ヒストリー学会会長 パブロ・ポッツィ)

> アルゼンチン共和国オーラル・ヒストリー学会会長として、また同学会理事会を代表し、ブエノス・アイレス市にて開催される第17回国際オーラル・ヒストリー学会へご参加くださいますよう、心より歓迎の意を表します。私たちが努力を重ね組織しつつありますこの会議に、関心を共にする世界の仲間たちをお迎えすることは、限りない喜びであります。それは、この会議で展開されるであろう議論の内容が、過去および未来にとって、ひとつの道標となることに疑いの余地がないからであります。アメリカ大陸南部でかくも重要な会議が実現しますことは、明らかに、この地域でオーラル・ヒストリーが目覚しい発展を遂げた証であります。それはラテンアメリカにおけるオーラル・ヒストリーにかかわる学会・研究会の膨大な数、また、学術研究における重要な位置からも明らかであり、その研究成果の進展は、この国際会議に反映されるものと確信しております。

> さらに、IOHA2012大会のブエノス・アイレス開催が実現することにより、地理的に近い南アメリカの研究仲間のなかには、初めてこの会議に参加される方々も数多くおられるものと推測され、結果として、南アメリカにおけるオーラル・ヒストリーの発展にとり、IOHAの役割が強化されるものと思います。
 この会議が豊かな経験の交流の場となり、建設的な議論の場となり、歴史学の発展に寄与することを確信しつつ、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。