企画展示:土・くらし・空港 ―「成田」40年の軌跡 1966-2006―

日本オーラル・ヒストリー学会の皆様
一橋大学大学院の相川陽一と申します。
日頃、お世話になっております。
本日は、企画展示のご案内をさせていただきます。
先週より、千葉県の成田市内にて「歴史伝承委員会」
という団体が、成田空港問題に関する企画展示を
開催しております。
同委員会は、約10年にわたって、空港問題に関する
資料収集と聞き取り調査を継続している団体で、
私はボランティア・スタッフとして展示を手伝って
おります。
文書やモノ資料だけでなく、空港問題に関わった
様々な立場の関係者の証言も資料として展示して
おります。また、12月2日(土)には記録映画の
上映会もございます。
下記に展示案内文を記させていただきました。
師走を控えたご多忙な折とは存じますが、
ご来館をお待ち申しあげております。
企画展示:「土・くらし・空港 ―「成田」40年の軌跡 1966-2006―」
○開催期間:2006年11月25日(土)~12月3日(日)【11月27日(月)は休館】
○時間:9:30~19:00【11月25日のみ12:00開場】
○会場:成田国際文化会館 2階国際会議場(入場無料)
 ※会場までの交通案内は下記ホームページをご覧ください
  http://www.rekishidensho.jp/kikakutenji.html
○主催:財団法人航空科学振興財団 歴史伝承委員会
○企画展示のご案内
 新東京国際空港が成田の地に決定されてから、今年で40年を迎えます。
 歴史伝承委員会では、成田空港問題の歴史を後世に残すため、約10年にわたって資料収集と聞き取り調査を実施してまいりました。このたび、活動の成果を一般公開すべく、空港の位置決定から今日にいたる経緯について、企画展示を開催いたします。
 展示では、成田空港問題の40年をふりかえるにあたり、数万点にのぼる収集資料の中から、約200点の資料を展示いたします。展示資料は、文書資料、モノ資料、映像・音声資料、そして、聞き取り調査で得られた証言など、多岐にわたります。
 以下に、ほんの一部ではありますが、展示資料を紹介いたします。
 文書資料としては、運輸省が作成した空港計画案等の公文書から、反対運動の中で作成された各種ビラやパンフレット、農民の綴った日記やメモといった生活記録等を展示します。
 モノ資料では、高度成長期の農村生活の様子を伝える農具や農民の衣服、空港反対運動に使用されたハチマキやヘルメット等を展示し、土地収用反対運動の際に築かれた砦を会場内に再現します。
 空港反対運動に関わった住民や移転者、行政関係者等への聞き取り調査で得られた証言も、文書・モノ資料とともに展示いたします。
 また、現地に住み込んだ記録映画製作グループ「小川プロダクション」の撮影資料から、反対運動や村の暮らしの様子を映像でご覧いただけるコーナーも用意しております。このほか、展示期間中には特別イベントとして「小川プロダクション」映画の上映会も開催いたします(12月2日)。
 展示概要や上映会日程につきましては、下記のホームページをご覧いただければ幸いです。みなさまお誘い合わせのうえ、足をお運びいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。多くの方のご来館をお待ち申し上げております。
                   (文責:相川陽一・歴史伝承委員会研究協者)
○お問い合わせ
財団法人航空科学振興財団 歴史伝承委員会ホームページ)http://www.rekishidensho.jp/