JOHAニュースレター第24号

JOHA ニュースレター 第24 号 2013 年6 月30 日
学会ウェブサイト:http://joha.jp

日本オーラル・ヒストリー学会10 周年記念大会(JOHA11)が、2013 年7 月27 日(土),28 日(日)の二日間にわたり、立教大学新座キャンパスにおいて開催されます。今回は、例年の自由報告部会のほかに、記念テーマセッションと記念講演の特別プログラムになっております。みなさま、お誘い合わせのうえ、ふるってご参加ください。大会プログラムは本誌3 頁以下をご覧ください。

大会第1 日目7 月27 日(土)
受付開始10:00 新座キャンパス6 号館2 階N623 前
自由報告10:30~12:30
第1 分科会N623・第2 分科会N636
設立10 周年記念大会テーマセッション13:30~17:30 N623
「JOHA10 年いまオーラル・ヒストリーを問いなおす――ヒストリーとストーリーのはざまで」
報告者 石川良子・小薗崇明/コメンテーター 桜井厚・大門正克
懇親会18:00~20:00 
場所:食堂こかげ
大会第2 日7 月28 日(日)
自由報告9:00~12:00
第3分科会N623・第4分科会N636
総会12:15~13:00 N623
昼食休憩及び新理事会13:00~13:50
記念講演会14:00~16:00 N623
「語りがたきを語る(仮)」アーサー・フランク博士(『傷ついた物語の語り手』著者) 通訳有馬斉
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【目次】
Ⅰ.第11 回年次大会(10 周年記念大会)
1.大会プログラム/2.自由報告要旨
Ⅱ.理事会報告
1.オーラル・ヒストリー学会第4 回理事会議事録/2.オーラル・ヒストリー学会第5 回理事会議事録
Ⅲ.事務局便り
1.会員異動/2.2013 年度会費納入のお願い
IV.研究活動報告
V.理事選挙結果の報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

I.日本オーラル・ヒストリー学会第11 回年次(10 周年記念)大会Japan Oral History Association 11th Annual Conference
1.大会参加についてのご案内

1.大会実行委員会
日本オーラル・ヒストリー学会事務局山田富秋
研究活動委員会委員長小倉康嗣
大会本部連絡先JOHA 事務局までメールにてお願いします。joha.secretariat[at]ml.rikkyo.ac.jp
2.大会会場とアクセス
立教大学新座キャンパス6 号館(N623 スタジオ・N636 シアター)及び2 号館(225,226,227,228)
アクセス:https://www.rikkyo.ac.jp/access/niiza/direction/
○東武東上線(地下鉄有楽町線相互乗り入れ)
利用/「志木駅」下車スクールバス約7 分(運行時間12:30~19:00、運賃無料)、徒歩約15 分
または、南口西武バス利用(清瀬駅北口行または所沢駅東口行・「立教前」下車) 約10分
○JR 武蔵野線利用/「新座駅」下車スクールバス利用約10 分(運行時間7:30~20:00、運賃
無料)、徒歩約25 分または、南口西武バス利用(志木駅南口行き・北野入り口経由・「立教前」下車)約10 分
○スクールバスは土日は本数が少なくなります。
次のサイトで運行情報等ご確認ください。http://www.rikkyo.ac.jp/access/niiza/schoolbus/
3.大会参加費
学会員1,000 円(両日合わせて) 学会員以外一日参加1,000 円両日参加2,000 円
4.懇親会18:00~20:00
7 月27 日(土) 食堂こかげ 一般=4,000 円、大学院生,その他=2,000 円
5.クローク学会本部の225 教室に荷物をお預けください。
6.会員控え室両日とも226 教室です。自動販売機は6 号館北隣学生食堂にございます。
7.トイレ・洗面所は6 号館エレベーターフロア、喫煙所は6 号館南隣5 号館1 階、2 階外にございます。
8.昼食土曜日はキャンパス内の食堂がオープンしています。日曜日は正門右手方向にインド料理、手打ち蕎麦、正門左手に「いなげや」等ございます。
9.宿泊東武トラベル東京が7 月27 日(土)の学会会場近くの宿泊について、本学会会員専用の予約を取り扱っています。下記にアクセスしてご予約ください。他の都内の宿泊先については、各自でお取りください。
http://www.tobutravel.co.jp/fixed_page/oral_history
10.自由報告にてレジュメを用意される方は、50 部程度ご用意ください。万一不足の場合、大会本部ではコピー等致しかねますので、ご了承ください。
11.書店スペースに会員の催物のチラシを置くコーナーを設けますので、希望者はご利用ください。

2.大会プログラム
前日7 月26 日(金) 17:30~ 旧理事会新座キャンパス太刀川記念会館
第1 日目7 月27 日(土) 受付開始 10:00 場所6 号館2 階N623 前
自由報告10:30~12:30
※自由報告は、1 報告につき30 分を予定しています。内訳は報告20分+質疑応答10分ですが、司会の指示にしたがってください。
第1 分科会N623 教室 司会好井裕明
1.技術者教育におけるオーラル・ヒストリーの可能性事例報告:授業の一環として学生が青函連絡船:羊蹄丸のオーラル・ヒストリーに取り組んだ事例( Learning Oral History of “Seikan” Train Ferries, Yotei Maru: AnApplication of the Method of Oral History in Engineering Education)
竹原信也(奈良工業高等専門学校)
2.岐阜県飛騨市「数河獅子」のオーラル・ヒストリー(An oral history of “Sugou-shishi”in Gifu prefecture Hida city)
川﨑瑞穂(国立音楽大学大学院)
3.オーラル・ヒストリーとアーカイブズ-記憶と証拠資料の事例から(Oral history and archives; based on the case of memory anddocumentary evidence)
嶋田典人(香川県文書館)
第2 分科会N636 教室 司会:倉石一郎
1.父親の家庭回帰の難しさについて?不登校の親の会に参加する父親の語りを中心に(A Study on the difficulties of father in his home:interviews for fathers who attend the association of parents suffering from their child being “Futoko”)
加藤敦也(武蔵大学非常勤)
2.統合失調症の娘を抱える父親のライフ・ストーリー(A Life Story of a Father Who Has a Daughter with Schizophrenia)
青木秀光(立命館大学大学院)
3.移住労働者の語りからみた言語習得:韓国のあるインドネシア人コミュニティにおける事例(Language acquisition as seen throughout narrative of migrant workers:An example of a certain Indonesian community in Korea)
吹原豊(福岡女子大学)

昼食休憩12:30~13:20

午後の部
設立10 周年記念大会テーマセッション13:30~17:30
JOHA10 周年いまオーラル・ヒストリーを問いなおす―ヒストリーとストーリーのはざまで―
場所N623 教室 司会:小倉康嗣(立教大学)、山本唯人(政治経済研究所)
報告者:石川良子(松山大学)「ライフストーリー研究に何ができるか」(仮題)
小薗崇明(専修大学大学院)「オーラル・ヒストリーによる『生きた』歴史の再構築――関東大震災の朝鮮人虐殺における聞き取り調査の聞き取りを通じて」
コメンテーター:桜井厚(元JOHA 会長)、大門正克(横浜国立大学)
タイムテーブル
13:30~13:40 趣旨説明
13:40~14:40 報告:石川さん(30 分)、小薗さん(30 分)
14:40~15:10 コメント:桜井さん(15 分)、大門さん(15 分)
15:10~15:15 フロア参加者の即席グループを構成
15:15~15:30 休憩(客席収納のためいったん会場の外に出ていただきます)、客席収納、グループになる
15:30~15:40 桜井さん・大門さんのコメントに対して、石川さん・小薗さんから一言リプライ(グループでの議論の口火として)
15:40~16:30 車座になってグループで議論(床に座っても大丈夫な服装でおいでください)
16:30~17:30 各グループでの議論の踏まえての全体討論、各登壇者からのコメント、全体総括
開催趣旨
日本オーラル・ヒストリー学会は、今大会で設立10 周年を迎えます。この節目を迎えるにあたり、今期研究活動委員会では「足場論」をおこなうべく、昨年度より大会セッションやワー
クショップを企画してきました。ここにいう足場論とは、日本のオーラル・ヒストリー研究は何をやってきた/やっていくのかという学問としての足場論であり、同時に、それを可能にす
る場としてJOHA が何をやってきた/やっていくのかという学会としての足場論でもあります。
それを実践するために立てた柱が、①オーラル・ヒストリー研究/実践の源流・潮流をたどる、②社会のなかのオーラル・ヒストリー研究/実践について考える、③この10 年の動きがな
んだったのかを確かめつつ、そのさきに何をやっていくべきなのか展望と構想につながる議論に架橋していく、という3 つの柱でした。①は、前大会において、女性史発祥の地である名古屋
で大会が開催されることにちなんで、「日本のオーラル・ヒストリーの源流をたどる――地域女性史の歩みから」と題する記念セッションをおこない、実践的学知としてのオーラル・ヒスト
リーがどのように始まったのか、その原点に含まれていた課題や豊かな可能性を再認識し、そこから得られる示唆について議論しました。②は、郷土博物館が、地域住民を巻き込んだ聞き
書き実践(浦安・聞き書き隊)をとおして人の心を動かし、地域社会を動かしていった取り組みを事例に、「歴史を書き綴る住民たち――地域にとってのオーラル・ヒストリー/オーラル・
ヒストリーにとっての地域」と題するワークショップをおこない、オーラル・ヒストリーの社会性について考えました。
そして今大会では、③をおこないます。JOHAが設立されて10 周年を迎えるなかで、この10年の到達点はなんなのか。それは何をもたらしたのか。そしてそこからさきに何をやっていく
のか。それらを参加者相互でざっくばらんに対話・議論できるような時間にしたいと考えています。
この10 年の動きとして特徴的なことのひとつは、歴史においても複数の現実やストーリーがあり、オーラル・ヒストリーが語り手と聞き手との相互の対話によって共同構築されたもの
だという見方が定着してきたことだといえるでしょう。それはひとつの学問運動であったともいえます。では、それはいったい何をもたらしたのでしょうか。そして、そこから見えてくる課題としてどういうことがあり、そのさきに私たちは何をしていけばよいのでしょうか。それ
らを考えるときに大きな論点として挙がってくるのが、あえて端的に表現すれば、ヒストリーかストーリーか、誰が歴史や現実をつくるのか、といった問題でしょう。
本セッションではこれらの論点とその周辺をめぐり、まず前半で、この10 年の動きの影響を一身に受けてきた若手研究者のお二人(石川良子さん、小薗崇明さん)に、ご自身のフィール
ド経験と絡めてご報告していただきます。そしてそれに対して、この10 年の動きを牽引してきたベテラン研究者のお二人(桜井厚さん、大門正克さん)にコメントをしていただきます。で
すが、これらはあくまで議論の口火であり、むしろメインは後半です。後半では、上記4 人の対話を触媒として、フロア参加者全員で相互に議論をおこないます。即席の少人数グループを
つくり、各グループに分かれてそれぞれに対話・意見交換をおこない、それを全体での議論に反映させていきます。
つまり、登壇者の報告とコメントをじっくり聞くというよりは、議論の前提となる現場・研究を踏まえながら、参加者相互に問題や論点を提示し、JOHA の今後の方向性・課題を浮き彫りにしていくセッションにできればと考えていま
す(上掲タイムテーブル参照)。
議論の口火を切っていただく登壇者は、歴史学と社会学の研究者を中心に構成されていますが、オーラル・ヒストリーへの関わりが歴史学と社会学だけではないことはいうまでもありません。なによりJOHA は、大学の研究者だけでは
ない多様多彩な在野の研究者・実践者が多く参加しているところが大きな特徴であり、強みでもありましょう。グループワークと全体での議論で、さまざま立場の方々のご経験・お考えを、おおいに出し合っていただき、交差させていくことができければと思います。(文責:小倉康嗣)

報告者の報告概要
■石川良子「ライフストーリー研究に何ができるか」(仮題)
ライフストーリー研究では、語り手の語ったことを聞き手とのやりとりを通して構成されるストーリーと捉え、事実や体験の表象そのものとしては受け入れない。したがって、従来の社会調査が主目的としてきた仮説検証や実態把握
は、その目指すところから外れることになる。しかしながら、ライフストーリー研究は何をしようとしているのか、一体何ができるのかということは、いまだ十分に論じられていない。本報告では、報告者が継続している「ひきこもり」
の調査に根ざして、インタビューでの会話の脈絡や聞き手自身の経験を記述すること、また語りを史資料によって裏付ける所謂「脇固め」の作業はライフストーリー研究でどう位置づけら
れるのか、といった点について考察を加える。これを通して上述の問いに対する一定の見解を提示したい。
■小薗崇明「オーラル・ヒストリーによる『生きた』歴史の再構築――関東大震災の朝鮮人虐殺における聞き取り調査の聞き取りを通じて」
私の研究テーマは関東大震災下の虐殺であるが、この分野での聞き取り調査の貢献は大きい。震災から60 年経た頃、各地域の人たち(中学・高校の教員や主婦など)による聞き取り調査で
「実態」解明が進んだからである。特に千葉県は軍隊が近くの村民に朝鮮人を渡して殺害させた事例を明らかにした。しかし90 周年を迎え、当時の体験者からの聞き取り調査が困難になっ
た。この状況下、私は地域(千葉)の聞き取り調査者たちに聞き取り調査をおこなった(『地域に学ぶ関東大震災』2012 年)。そこで感じたのは、豊富で多様な語りが研究報告や文書化され
る際にこぼれ落ちる点が多いことである。聞き手や書き手からこぼれた語りは、すでに歴史学的な手法によって構築された「実態」が大いに関係しており、朝鮮人虐殺研究の場合、当時、
どこで、何がおきたかに関心が寄せられた。この関心では、体験者がいなくなると聞き取りは不可能になってしまう。しかし、直接の体験者以外も朝鮮人虐殺の記憶を受け継いでいる人た
ち(加害地域の人、在日朝鮮人、調査者など)はいて、各自のなかで歴史的な問題は生きている。私の関心はそれぞれの歴史を遡って虐殺は何だったかを考えることであり、そのためのオーラル・ヒストリーの手法について検討したい。

コメンテーターのプロフィール(ご本人からのメッセージ)
■桜井厚
十年一昔というならJOHA に設立準備会からかかわってきた古参である。一貫して歴史的経験への関心をもっており、現在も戦争体験の語りつぎなどの調査研究をおこなっている。JOHA
の場を離れると自分の専門ではほとんどライフストーリーの名称を使っているのは、歴史表象もライフの経験から捉えられるという観点からだが、ライフストーリーにはとくにインタビュ
ーの場における相互行為と語りの共同制作の意味が込められていると思っているからでもある。相互行為は対話に通じ私も「対話」を使うが、ときに対話の強調は、語り手と聞き手の立場性
や非対称性を無化して調査行為に過剰な期待をもたせる危惧をもつ。リアリティとストーリーの対比を越えた次元も含め、報告者や参加者との議論を楽しみたい。
■大門正克
私はJOHA の会員ではあるが、この10 年の活動へのかかわりは薄い。それでも、今回コメントを引き受けたのは、オーラル・ヒストリーをめぐる対話の必要性と機運を感じていたからで
ある。1970 年代末の大学院生以来、私は人に話を聞きながら歴史研究を続けてきた。聞き取り(オーラル・ヒストリー)は紆余曲折をたどり、人に話を聞くということはどういうことなのか
を考えるようになった。今では、「対話」「往還」「双方向」「応答」という言葉を手がかりに語り手と聞き手の関係を考えている。本セッションは、報告とコメントの対話に始まり、参加者相
互の対話、全体での対話というように、対話をくりかえしてオーラル・ヒストリーを問いなおす場である。聞き取りで私が感じている対話や往還は、本セッションのなかでどのように位置
づくのか、今から楽しみにしている。

懇親会18:00~20:00 懇親会費 一般4000円 学生その他2000 円 場所:食堂こかげ

第2 日目7 月28 日(日)受付開始8:40
自由報告:9:00~12:00
第3 分科会N623 教室 司会滝田祥子
1.移動・帰還・「再統合」:インドネシア東南スラウェシ州の元研修生の経験の語りから(Migration, Return, and ‘Reintegration’: Investigated through Narratives on Experiences of Ex-trainees from Southeast Sulawesi Province, Indonesia)
山口裕子(一橋大学)
2.女たちの月明会-植民地女学校出身者のネットワークと人生-(Women’s Getsumeikai-Lives and networks of colonial girls’ schoolgraduates)
藤井和子(関西学院大学大学院)
3.「普通の人として生きる」ことの意味-海外養子として海を渡ったある日本語学習者の語りから-(Meaning of “living as an ordinaryperson”:From the story of a Japanese learner who crossed the ocean as an adopted child.)
鄭京姫(早稲田大学)
4.「表現の自由」対「人権」-ハンセン病を患った元日本兵捕虜をめぐる最近の事例(“Freedom of Expression” Versus “Human Rights”: Recent Incidents Against a FormerJapanese POW with Hansen’s Disease)
山田真美(お茶の水女子大学大学院)
第4 分科会N636 教室 司会八木良広
1.元教師インタビューによる戦後初期コア・カリキュラムの再把握( Re-designing Core Curriculum of the Early Postwar by the Interviews with Former Teachers)
金馬国晴(横浜国立大学)
2.長崎県外海地域のかくれキリシタン-信者が語る信仰と非信者の語る信仰-(The Kakure Kirishitan in Sotome area (Nagasaki):Faith according to the believers and the non beliebers)
小泉優莉菜(神奈川大学大学院)
3.東京大空襲被災者のライフヒストリーと死者に対する罪意識(Survivor’s Guilt and life history of the Tokyo Air Raid survivor)
木村豊(慶應義塾大学大学院)
4.アメリカに住む原爆被爆者のオーラル・ヒストリー( Oral histories of atomic bomb survivors living in the U.S.)
根本雅也(一橋大学)

総会12:15~13:00(選挙結果報告あり) 場所:N623 教室
昼食休憩13:00~13:50

記念講演会14:00~16:00 場所:N623教室
「語りがたきを語る(仮)」アーサー・フランク博士(『傷ついた物語の語り手』著者)
司会塚田守(本学会会長) 通訳有馬斉(横浜市立大学)
第10 回のシンポジム「語りから『いのち』について考えるー聞き難いものを聞き、語り、書くー」では、身近な人、深くかかわった人を失う経験を持ち、人は死と向かい合い、初めて「いのち」について考えるのではないか、残された
者の「失われたいのち」との関わる時、人は「いのち」について語り始め、生きていく意味について考え、いまの自分を再考するのではないかとして、残された者の「いのちについての語り」
について議論するというテーマ設定で行われ、心理学、社会学、そして、看護の現場の視点から、「いのち」について語ることについて議論された。
昨年のシンポジウムを展開するかたちで、学会創設10 周年を記念するシンポジウムでは、病いの語りに関する研究の第1 人者であるアーサー・フランク教授を招聘し「語りがたきを語る」
がテーマとして記念講演していただく。フランク教授は、1991 年にご自身の癌の体験に基づいたAt The Will of the Body(『からだの知恵に聴くー人間尊重の医療を求めて』)を出版し、そ
の後、病いの体験を社会学的に研究した著書『傷ついた物語の語り手』で、日本でも知られるようになった。2010 年には、Letting Stories Breathe: A Socio-narratology を出版し、語りの社会学を理論的に展開している。病いを経験
した「当事者」の視点、語りの社会学的分析、語りに関する理論的議論に関する講演は、会員の皆様にも有益なものになるであろう。(塚田守)

2.自由報告要旨
第1 分科会
1.技術者教育におけるオーラル・ヒストリーの可能性事例報告:授業の一環として学生が青函連絡船:羊蹄丸のオーラル・ヒストリーに取り組んだ事例(Learning Oral History of “Seikan” Train Ferries, Yotei Maru: An
Application of the Method of Oral History in Engineering Education)
竹原信也(奈良工業高等専門学校)
報告者は、所属していた新居浜工業高等専門学校専攻科において開講していた授業「現代社会と法」において、受講生とともに、平成24年度、産官学連携の一環としてシップリサイク
ル研究に参加した。授業の中で、学生と共同して青函連絡船「羊蹄丸」の元船長等の船底ツアーを撮影・録音した。撮影・録音データから口述記録を作成し、動画編集やラベルのデザイン
等も行ってDVD(男たちの羊蹄丸)を作成した。このDVDを学校、新居浜市や元船長等に贈呈した。一連の作業は貴重な技術史・労働史の作成であったし、将来エンジニアとなる学生
が元エンジニアから歴史を学ぶ貴重な体験ともなった。この授業の過程を報告し、成果と課題を検討する。
2.岐阜県飛騨市「数河獅子」のオーラル・ヒストリー(An oral history of“Sugou-shishi” in Gifu prefecture Hida city)
川﨑瑞穂(国立音楽大学大学院)
岐阜県飛騨市古川町の数河地域には、大宝年間(701‐704)に始まるとされる二人立獅子舞「数河獅子」がある。この芸能については2012年、国際シンポジウム「アポカリプス再訪――
日本、ヒロシマおよび模倣の場」(日本ジラール協会とCOV&R の国際年次大会)において研究発表を行った。そこでは、この芸能の演目「天狗獅子」に天狗を殺害するモティーフが存在する
ことに注目し、その供犠的所作が、江戸期の当地の領土争いにおける「創始的暴力」と共鳴している可能性について、ルネ・ジラールの理論を応用して考察した。本発表では、この研究発
表のために行った現地調査において収集したオーラル・データをより仔細に検討し、この仮説について再考したい。
3.オーラル・ヒストリーとアーカイブズ-記憶と証拠資料の事例から(Oral history and archives; based on the case of memory and documentary evidence)
嶋田典人(香川県文書館)
聞き取り調査において、話し手の語りが、聞き手のもつ従来からの固定概念、歴史上の一般論との聞に矛盾を生じる場合がある。記憶が不鮮明であったり、勘違いであったりして話し手
に誤りがある場合もあるが、アーカイブズ(記録資料)が証拠となり話し手の信用(信頼)が高まる場合もある。もちろん、そのアーカイブズが証拠資料となりうるかの吟味も必要である。
また、アーカイブズの証拠資料はあるが、それを補完するための聞き取りにおいて、話し手が会ったことのない祖父母の世代の事柄をどれだけ伝えているか。世代間を越えた間接的伝聞の
信用(信頼)性についても事例を挙げて報告したい。

第2 分科会
1.父親の家庭回帰の難しさについて?不登校の親の会に参加する父親の語りを中心に(A Study on the difficulties of father in his home:interviews for fathers who attend the
association of parents suffering from their child being “Futoko”)
加藤敦也(武蔵大学非常勤)
本報告では不登校の親の会に参加する父親およびその子どもへのインタビューに基づき、子どもの不登校を経験した際に父親が子どもとの関係で悩むことについての語りに焦点を当てる。父親2 名、不登校当事者であった子ども1 名の語りから、子どもの不登校という局面において
は学校教師などから父親役割の問題が指摘されるために、父親も親としての役割意識に葛藤を覚えること、また子どものケア役割を意識し、親密なコミュニケーションを子どもと図ろうとする意識が生じることを明らかにした。結論として、子どもの不登校は父親に親役割の反省を
促すものであるが、その反省が子どもとのコミュニケーションを円滑にするとは限らないという事態を明らかにした。
2.統合失調症の娘を抱える父親のライフ・ストーリー(A Life Story of a Father Who Has a Daughter with Schizophrenia)
青木秀光(立命館大学大学院)
統合失調症は、約100 人に1 人が罹患するとされる疾患である。しかし、その発症原因や治療方法、予後が不確定であるがゆえに様々な苦悩や葛藤とともに当事者や家族が不安定な生活
を強いられる現状がある。特に、当事者を支えるとされる親はいかなる苦悩や葛藤を生きているのか詳細に記述・分析された研究は少ない。例えば「親亡き後の問題」とカテゴリー化され
るその内実には、いかなる親の思いが存在するのだろうか。本研究では、一人の当事者の娘を抱える父親の生の全体性に接近するとともに、研究者自身と対話的に生成・構築されるインタビューを通してのストーリーを主眼に発表を行う。
3.移住労働者の語りからみた言語習得:韓国のあるインドネシア人コミュニティにおける事例( Language acquisition as seen throughout narrative of migrant workers:Anexample of a certain Indonesian community in
Korea)
吹原豊(福岡女子大学)日本の隣国である韓国では2004 年に海外からの非熟練労働者の受け入れを認める制度(雇用許可制)を導入した。そうした施策も影響して、近年外国人住民の割合が急速に上がり、国
内の各地にエスニックコミュニティが形成されるようになってきた。その代表的なもののひとつがソウル郊外京畿道にある工業都市安山(アンサン)市のキリスト教徒インドネシア人コミ
ュニティである。本発表では、まず安山市を中心に韓国のインドネシア人社会のありようについて簡潔に紹介することにする。そして、次に、韓国において移住労働者の生活世界を構成する
主な要因を抽出し、その機能を彼らの韓国語習得との関わりの中で論じていきたい。なお、その際には韓国語の習得を促進する要因について、少数の成功者の事例に焦点を当てながら、その
語りに注目した考察をも試みたい。

第3 分科会
1.移動・帰還・「再統合」:インドネシア東南スラウェシ州の元研修生の経験の語りから(Migration, Return, and ‘Reintegration’:Investigated through Narratives on Experiences of Ex-trainees from Southeast Sulawesi Province, Indonesia)
山口裕子(一橋大学)
途上国への技術の移転と支援を目的に、日本で「研修」の在留資格が整備され中小企業での外国人の受け入れが開始して20 年余りになる。低賃金単純労働の実態や、制度の背景にあるグ
ローバルな経済格差などは多数の先行研究が指摘してきた。それらを踏まえた上で本発表では、インドネシア東南スラウェシ州で行った実地調査に基づき、当該地域出身の元研修生の送り出
しから帰還後までのプロセスを個々人の経験の語りに注目して考察する。語りの多様性と定型性の特徴を指摘し、単なる制度の「犠牲者」でもなく、また完全に主体的なエージェントとしてでもなく、アイデンティティの揺らぎを経験しながらも帰還先社会に活路を見いだそうとす
る元研修生の「再統合」過程を明らかにする。
2.女たちの月明会-植民地女学校出身者のネットワークと人生-(Women’s Getsumeikai - Lives and networks of colonial girls’school graduates)
藤井和子(関西学院大学大学院)
本報告は、植民地期の朝鮮・群山出身で、戦後、日本に引揚げた人々の同郷会「月明会」を取り上げ、その成立過程に女性たちのネットワークと人生がいかに関与していたかを明らかに
する。敗戦によって引揚げた群山公立女学校卒業生たちは、引揚げ直後には苦しい生活の中にあったが、日韓国交正常化(1965年)の頃には生活も安定し、女学校出身者たちの間で〈手
紙ネットワーク〉が形成されるようになった。そしてそれが同窓会の形成につながった。さらに、このネットワークが次第に女性たちの兄弟をも結びつけ、男子校である群山中学の同窓会
も開かれるようになり、ついには、これら二つの同窓会を母体として同郷会「月明会」が形成されたのである。
3.「普通の人として生きる」ことの意味-海外養子として海を渡ったある日本語学習者の語りから-(Meaning of “living as an ordinary person”:From the story of a Japanese learner who crossed the ocean as an adopted child.)
鄭京姫(早稲田大学)
本報告では、海外養子として海を渡った一人の日本語学習者の「日本語人生」を紹介する。海外で成育する韓国人養子たちは、成育過程でのアイデンティティの葛藤問題、欧米における
海外養子の自殺率の異常な高さへの指摘がある(坪井2010)。語り手もアイデンティティに関する悩みを感じたことも、生きている意味を見失ったこともあったと語る。しかしそれらを乗
り越えた今「普通の人として生きる」ことの希望を物語る。そこには互いが歩み寄ることばの存在があり、人がことばを持つ意味とは何かが語られていた。人がことばをもつ意味とは何か。語り手が語
る「普通の人として生きる」ことの意味を追っていきながら、それらについて考えていきたい。
4.「表現の自由」対「人権」-ハンセン病を患った元日本兵捕虜をめぐる最近の事例(“Freedom of Expression” Versus “Human Rights”: Recent Incidents Against a Former
Japanese POW with Hansen’s Disease)
山田真美(お茶の水女子大学大学院)
報告者は過去20 年にわたり、カウラ事件を生き残った元日本兵捕虜をインタビューしてきた。その中の一人である立花氏(93 歳)は、カウラ収容所に於ける唯一のハンセン病患者である。戦後は病気と捕虜の二重の不名誉から家族を守るため、偽名の立花誠一郎を名乗って現在に至
る。しかし2013 年に出版された3 つの出版物が立花氏のアイデンティティーを危うくしている。3 作のうち2 作はノンフィクションと論文で、立花氏の戦前の勤務先と実家住所をそれぞれ暴露した。残る1 作は芝居台本で、立花氏をモデルとしたと思われるハンセン病患者が登場する。
台本を読んだ立花氏の感想は「全体的にすこぶる不愉快」であった。これら3 つの事例から、表現の自由とハンセン病患者の人権について改めて考える。

第4 分科会
1.元教師インタビューによる戦後初期コア・カリキュラムの再把握(Re-designing Core Curriculum of the Early Postwar by the Interviews with Former Teachers)
金馬国晴(横浜国立大学)
戦後初期、はいまわる経験主義、児童中心主義、したがって学力低下の元凶であると批判されたことで知られるコア・カリキュラム。そうした思想的な把握でなく、当時の元教師に対す
るインタビュー記録をもとに、学校カリキュラムのコアを明確にすべきとした論の定義と意義、問題点などを把握しなおす。例えば、カリキュラム計画は、実践に移すにあたって教師や子ど
もにいかなる課題を課したか、子ども、教師、地域・社会の問題解決の道具としていかに実践され、教師や子どもの内面にいかなる経験を残したか。併せて、戦後教育にふさわしい研究方
法論としてのインタビューについても考えたい。
2.長崎県外海地域のかくれキリシタン-信者が語る信仰と非信者の語る信仰-(The KakureKirishitan in Sotome area (Nagasaki):Faithaccording to the believers and the non
beliebers)
小泉優莉菜(神奈川大学大学院)
かくれキリシタン信仰とは、1549 年にザビエルによって伝えられたキリスト教の信仰が、約250 年に渡る弾圧期の中で徐々にその姿を変化させつつも、現在でもその信仰を伝承している大変特異な信仰である。
今回の研究発表では、外海地域における信仰の現状を示す。これまでのかくれキリシタンにおける研究は「かくれキリシタン」のみを見、その周辺の環境、また、周辺の非信者の心意に
までは言及してはこなかった。そのようなことを踏まえ今回はこの信仰に対して、信者はもちろんのこと、この地域のカトリック信者、及び、元々はかくれキリシタンであったが寺に改宗し
た者が、かくれキリシタンについてどのように考え、語っているのかについて発表したい。
3.東京大空襲被災者のライフヒストリーと死者に対する罪意識(Survivor’s Guilt and life history of the Tokyo Air Raid survivor)
木村豊(慶應義塾大学大学院)
本報告では、東京大空襲被災者のライフヒストリーと死者に対する罪意識について検討することを目的とする。R.リフトンは被爆者による原爆被災時の語りの中に死者に対する罪意識を
見出したが、空襲被災者の語りの中にも死者に対する罪意識を見ることができる。そこでは、空襲被災時だけでなくライフヒストリーにおけるいくつかの出来事が結び付けられることで死
者に対する罪意識が語られている。そこで本報告では、東京大空襲被災者へのインタビュー調査をもとに、大空襲被災者のライフヒストリーの中でいかに死者に対する罪意識が語られてい
るのか検討したい。また同時に、ライフヒストリーの中でいくつかの出来事が結び付けられることについて検討したい。
4.アメリカに住む原爆被爆者のオーラル・ヒストリー(Oral histories of atomic bomb survivors living in the U.S.)
根本雅也(一橋大学)
アメリカにおいて、原爆は戦争に勝利をもたらしたものとして政府により正当化されてきた。一方、冷戦を背景に展開された反核平和運動などは、「ヒロシマ」「ナガサキ」を一種のシンボ
ルとして言及してきた。こうした価値や言説が絡み合う中で、アメリカに居住する原爆の被爆者(在米被爆者)は、それぞれに生活を営んできた。彼らの中には、戦後に留学や仕事のため
に渡米した者もいれば、アメリカに生まれ、日本滞在時に原爆に遭い、戦後に再びアメリカへと戻った者もいる。本発表は、在米被爆者のオーラル・ヒストリーを通じて、彼らが抱える原
爆の諸影響とともに、彼らとアメリカ社会の多様な関わり、そしてその複雑さについて検討する。

Ⅱ.理事会報告
1.第5 期第5 回理事会議事録
日時:2013 年1 月6 日(日)時間:12:30~16:30
場所:立教大学新座キャンパス7 号館三階アカデミックホール
出席者:塚田守、山田富秋、橋本みゆき、河路由佳、折井美耶子、山本唯人、グレゴリー・ジョンソン、小倉康嗣、和田悠、松田凡、仲真人(書記)、舛谷鋭(開催校)
議題
1.前回議事録確認と会議時の書記決定
前回の議事録は改訂版とニュースレター版をすでに承認済みである。書記を仲真人理事にお願いした。
2.会長報告(塚田)
今年度、大会は小規模となったが充実したものだった。Web で会員増を目指したが、期待したほどではなかった。私たちの任期もあと約半年になったが、残りの任期を充実したものとして全うしていきたい。
3.事務局報告(山田)
(1)会員の異動その他
・新規入会と再入会を認めた。
・住所変更が報告された。
(2)来年度開催校決定までの経緯(口頭)
・新旧理事を中心に開催校を探したが、国立大学は会場貸出費用がかさむため、最終的に舛谷会員の勤務校、立教新座キャンパスでの開催となった。また、9 月開催は諸般の事情で難しく、
11 回大会(設立10 周年記念大会)は、7 月28-29日の設定となった。
・また、著名なアーサー・フランク博士がちょうど大会開催期間中に来日(慶応大招聘)することが決定しているので、記念講演者として記念大会に招きたい。しかしそれも今後の交渉いかんにかかっている。
(3)その他(選挙関係、会計年度変更の影響等々)
・理事年度と会計年度がずれている関係で、どのように調整をするかを前理事に問い合わせたところ、他学会でもずれている学会がけっこうあり、大きな問題ではないとの回答を得る。た
だし、理事年度と会計年度のずれがあると、新規に選出された理事会が、常に前年度の予算に縛られることになることが確認された。
・当該年度の会費を納入した会員を選挙権者とするので、会費督促を2 月中旬に実施し、3 月31 日までに納入とする。その際、選挙規定も同封する。選挙規定には4 月末での納入とあるが、
今回の会計年度変更を踏まえて3 月末納入に変更した旨の文書を同封する。選挙と連動して会費の回収を拡大することになった。詳しい選挙日程については10 を参照。
4.会計報告(橋本)
・現在までの中間報告によれば、予備費の減少がいっそう顕著になっている。会費収入、大会参加者、学会誌収入等が見込みを下回り、現状のままでは、費目全体の支払額に10 万円ほど不
足してしまう見込みである。今後、研究活動のワークショップで収入を得ることができれば多少改善されると思うが、どう対処するかアドバイスをもらいたい。以下のような意見がだされた。
・理事改選前に会費督促を行うので、その後の会費収入で多少の収入を得られるのではないか。
・会費を支払っていない会員が半数を超えている現状を改善するのが最優先だろう。
・会費督促の際に学会の財政が危機的であることを伝え、納入を促す呼びかけをする。
・研究活動のワークショップは年度内に予定されていないので、今回の収入はあてにしないでほしい。講演会、学習会等を企画してアピールし、会員の獲得をしたい。保育、幼児教育の分
野で関心を持つ研究者も増えている。また一般市民の会員獲得をねらったワークショップも考えたいが、これは学会の方向性にかかわることでもあるので、今後検討していきたい。
・数年分の学会費を納入すればディスカウントされるという(欧米学会でよく見られる)方法を採用すれば納入が促されるのでは。
・ぎりぎりまで収入努力して、赤字を出さないようにしたい。
5.編集委員会(河路)
(1)第9 号の進捗状況
第9 号の編集日程、募集要項、内容について報告がなされた。広告はインターブックス社が交渉に当たるので、執筆者に関連する出版情報の提供を行うようにしたい。査読の締め切りを
担当者が守ってくれることが、編集作業に寄与するので、ぜひ協力をお願いしたい。
(2)インターブックスとの契約案の検討
学会の全般的財政危機の問題を昨年夏に知り、支出減をめざして編集委員会でもインターブックス社との取り決めを検討した。今回の理事会で承認を得たい。それによって印刷費の大幅減
になる。その結果、JOHA の収入はJOHA 買い取りの300 部のみになる。それ以外の販売分はインターブックスの収入となる。
・電子化についてはすでにインターブックスと取り決めが行われている。著作権のことについても公開の許諾がすでにある。CiNii のダウンロード代はJOHA 収入となる。
・JOHA11 は7 月開催なので、大会時に学会誌の完成が間に合わない。すでに決定しているよう
に、次号からは会員全員に郵送するため、その費用がかかる予定である。
6.広報(川又)
(1)ニューズレター23 号の発行報告
事務局から昨年末に発行した旨の報告あり。今年の学会が7 月末開催なので、次号のニューズレターは6 月末には発行する必要があることを確認した。
次号の担当は松田凡理事になる。
7.研究活動(小倉)
(1)来年度大会のワークショップ案(今年度のテーマセッションにあたるもの)
今年度は5 月に「まちづくりとオーラルヒストリー」を単発ワークショップとして開催。次大会のテーマセッションとして「JOHA10 年、いまオーラルヒストリーを問い直す」のテーマで歴史学、社会学系のベテランと若手の会員に登
壇してもらい、世代間の議論を触媒として参加者の意見交流を図る内容にしたい。社会学では桜井厚・石川良子、歴史学では大門正克を軸に研活で検討を重ねる。担当理事について実務は
小倉理事が当たり、山本理事が補佐という体制でやっていく。基本的には研活全体で取り組む予定。
・この企画として、フロア全体の催しにすると意見交流が広がらないおそれもあるので、従前の実践交流の流れにそって数人のグループに分けてグループワークをするのはどうか。
・大会の中心的な企画でもあるので、グループワークの時間を十分に確保できるように、大会プログラム案を検討したい。次の大会は記念大会でもあるので、テーマセッションは午後1 時
半から5 時半まで時間を確保して実施してはどうか。つまり1 日目の自由報告を10 時半~12時半から実施し、その枠で終了しない場合は翌日に回すことにすると、午後はすべてテーマセ
ッションの時間にさくことができる。
・そうなると一日目の午前中に理事会を開催できないので、金曜日の夕方に開催することになる。これについては学内に宿泊施設と会議場があるので、さっそく予約したい(太刀川会館)。
(2)自由報告の募集アナウンスと締め切り等の日程調整
次回は一般会員の勤務校での開催となるため、プログラム等は理事会で準備することにしたい。
事務局(山田)と研活(小倉)の双方で自由報告の受け付けをする。5 月末に応募を締め切り、事務局と研活でプログラム素案を作成する。司会については理事会で決定する。
8.国際交流委員会(吉田)
今回は欠席で委任状をいただいているが、特に報告はない。
9.設立10 周年記念大会プログラム案の検討
(1)学会大会:2013 年7 月27 日(土)~28(日)、立教大学新座キャンパス(埼玉県新座市)
午後をワークショップだけで使うことに決定した。すると、土曜日の午前中は通常授業があるため、授業とぶつからないように、1 日目午前の第1 分科会と第2 分科会は会場となる教室
を当初予定から変更することにした。ワークショップ会場としては、学内に映画館があり、フロアに車座になって議論をすることもできる。連動して、前日の理事会は太刀川記念交流会館
にて18 時~20 時を予定する。
・学会運営プログラムの作成(事務局案提示)
大会第1 日目7 月27 日(土)
受付開始10:00
自由報告10:30~12:30
第1 分科会・第2 分科会
設立10 周年記念大会テーマセッション13:30~17:30
懇親会18:00~20:00
場所:食堂こかげ一般=4,000 円、その他=2,000 円
大会第2 日7 月28 日(日)
自由報告9:00~12:00
第3分科会・第4分科会
総会12:15~13:00(選挙結果報告あり)
昼食休憩:13:00~13:50
記念講演会14:00~16:00 アーサー・フランク氏(交渉中)
終了後新旧合同理事会
(2)大会シンポジウムについて
たまたまアーサー・フランク氏の来日が学会開催日程と重なることになったので、通常のシンポジウムの役割は、記念テーマセッションに任せることにして、今回はその代わりに記念講
演会にすることで合意した。これから交渉し始めるが、ぜひ実現させたい。フランク氏の講演については、立教大学との共催で一般公開にすれば開催校から後援謝金が出るので、逼迫財政の助けになるだろう。
10.理事選挙日程について
選挙日程:1 月6 日:スケジュール確定。2月8 日:選挙権の確認と未納者に対する会費納入の督促。3 月末までの納入者に選挙権を与える。4 月5 日:投票用紙郵送。4 月22 日:消印
有効で投票を実施する。返信用切手貼付封筒同封。4 月25 日:開票作業、投票状況発表、選出理事会合日程調整。5 月初旬に当選理事を招集し、互選で会長選出、その後、会長が推薦理事
と役職を選任する。
選挙管理委員会は、事務局の山田富秋・事務局幹事の木村知美・一般会員の竹原信也の3 名で構成する。投票用紙の郵送・開票も含め、松山大学で選挙事務を行う。
会計年度が変更されたため、有権者は3 月末までの会費納入者とする。この件は規定の変更が行われていないため、次年度総会で見直しと承認を行う。
・今回2 期務めた理事は山田、河路、松田理事の3 名で、次回は理事の被選挙権はない。なお、2 期重任できない規定は理事のみに適用し、監事はのぞくことが確認された。
・現行の投票用紙の「8 名から3 名を選ぶ」というのが少ないと思われるので、「8 名から8 名」にしてはどうか。これは記入する人数を多くすると、書けないため、空欄になることを防ぐ意
味で3 名にしていることが説明された。この変更点については次回理事会以降の課題とした。
11.その他
・2014 年7 月開催の世界社会学会大会(横浜)のRC 横断セッションのエントリーが1 月15 日までの締め切りである。4 人でエントリーすればセッションを持てるが、JOHA のアピールのた
め、会員に参加を促したい。企画書は塚田会長が作成する。
・司会とコーディネーター塚田守,登壇者:橋本みゆき・山田富秋他
・次回理事会開催日と場所の決定
6 月16 日(日)午後1 時から。自由報告の配置と司会決定等、大会プログラムの検討が中心になる。会場は立教大学池袋キャンパスにする。
※約16:00 に理事会終了後、舛谷会員に新座キャンパスの会場予定教室や懇親会場などを案内していただいた。

2.第5 期第6 回JOHA 理事会議事録案
日時:2013 年6 月16 日(日)
時間:13:00~17:00
場所:立教大学池袋キャンパス12 号館2 階会議室
出席者:塚田守、山田富秋、橋本みゆき、河路由佳、折井美耶子、山村淑子、山本唯人、グレゴリー・ジョンソン、小倉康嗣、森武麿、吉田かよ子、川又俊則、舛谷鋭(大会開催校)
議題案
会長挨拶事務局長の山田富秋が飛行機トラブルにより遅く到着。その間、塚田会長が書記と司会を務める。
1.JOHA11 大会プログラム案の確定
開催校の舛谷鋭先生に出席してもらい、学会前日の理事会と学会当日について打ち合わせを行った。26 日(金)の新旧理事交流会については、理事の誰かが宿泊することで、太刀川記念
交流会館の会議室を使用して、理事会を行う。
コピー機器は基本的にはないので、緊急の場合は何らかの対応をする。
27 日(土)はシアターがメイン会場になる。
大会に出店する書店の取り扱いは大会校になる。
夜の懇親会については、一般=4000 円、学生その他=2000 円にする案が出された。テーマセッションの打ち合わせ6 名には弁当を学会から出すが、他の会議の弁当については参加者が実費を払う。テーマセッション登壇者の小薗崇明氏は非会員だが、今回の企画趣旨を踏まえ、謝礼はださず、懇親会費を無料とする。
28 日(日)の記念講演の打ち合わせについては、学会から弁当を支給する。記念講演会の終了後に、フランク先生を囲んで小規模の懇談会を近隣で行う。
6 月20 日原稿締め切りの学会ニュースレターに間に合うように、学会プログラムを作成する。
テーマセッションについては、タイムテーブルを入れることで参加型の形式を会員に周知させる。その際、コメンテーターの短いプロフィールを書きくわえる。記念講演会については、塚
田会長が講演の趣旨文を作成する。自由報告部会の司会は第一候補と第二候補を立て、交渉は事務局が行うことになった。テーマセッションについての趣旨と司会については別紙。記念講
演について司会は塚田守が行う。
2.事務局より
(1)会員の異動と退会について:新入会員と住所変更について前回理事会からの新規分について報告がなされた。また、会則によれば2 年間学会費未納者は退会になると規定されているが、
09 年度を最後に納入した会員で、自分が未納になっていることを知らなかったケースがあったので、09 年度の該当者11 名については、会費督促を会計が行うことになった。それ以外のケ
ースについては、3 章5 条の自動退会として扱い、名簿から削除することになった。
(2)総会議案:事業報告:事業報告案が整理されていないので、新しいバージョンを再提出することになった。また、会計年度と事業年度を一致させず、会計年度は4 月1 日開始、翌年3 月
31 日締めの年度とし、事業年度は9 月1 日開始、翌年8 月31 日締めとする。これは昨年度の総会においては、明確に決定してはいなかったため、今年度の総会の第一議題として提案する。
3.会計報告
総会議案:今年度決算・来年度予算については、会計から提案された原案の繰越金が少なかったので、会計を改善するために繰越金を20万円ほどにする努力をすることになった。まず
インターブックスと締結した契約によって来年度の予算の学会誌が、600000 円から500,000 になる。さらに昨年の総会で決定した学会参加費を徴収することで、会員参加費=1000 円、非会
員一般=2000 円、非会員学生等=1000 円で、合計120000 円ほどの収入増が見込まれる。この措置だけで繰越金が20 万近くなる。
4.編集委員会報告
この号からインターブックスと契約を結んでから最初の出版になる。10 周年記念号なので、いつもよりも多くの投稿があったが、できあがりの頁数が多いと、契約時の48 万円よりも多く
なるので、今号は2 段組みにして、フォントを小さくしたいという提案が編集委員会からなされた。この方針は賛成多数で決定された。
今回の投稿は力作が多く良い論文が掲載できる。特集なども含めて質のよい論考が多かった。
また自由投稿についても査読者が丁寧にコメントし、著者からのリプライもそれに答えた誠実なものでより良いものになっていた。今回、査読協力者の名前を記載することにした。編集委
員会から提示された目次案について、いくつか修正がなされた。
5.広報
学会案内の広報スケジュール確定。なるべく6 月20 日を目指して原稿を広報に送るように周知徹底した。HP 管理を担当しているカリテスの岡部拓哉さんが転職したそうなので、連絡のあ
った4 月中旬以降、HP 管理がどうなっているのか確認することになった。また、委託契約は保守管理も含んでの契約だったので、中途で管理がなくなった場合にはどうするのか確認することになった。
6.研究活動
5 月にワークショップ、参加人数が20 名ほどだったが、好評だった。報告者の林奈都子氏が地域社会を動かす方法としてのオーラルヒストリーのあり方などについて報告し、示唆的だっ
た。また、学会誌のバックナンバーなども売ることができ、新会員のリクルートの場にもなった。
7.国際交流
現在は世界大会のアナウンスをニュースレターに掲載する程度になっている。学会としては、世界社会学会横浜大会にエントリーする予定である。
8.その他
学会時のPR チラシ配布については、他のチラシと一緒にして配付を許可することになった。報告事項 次期理事選挙結果について報告があった。当選理事の互選の結果、次期の理事会構成もほぼ
固まったことが報告された。
Ⅲ.事務局便り
1.会員異動(2012 年11 月から2013 年6 月中旬まで)
(1)新入会員
金城悟 東京家政大学
横山香奈 大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程
根本雅也 一橋大学大学院社会学研究科博士課程
康陽球 京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程
齋藤紀江 短大講師
井上恵子 筑波大学大学院人文社会科学研究科
高井良健一 東京経済大学
田野綾人 立教大学大学院博士課程
岩間優希 中部大学国際関係学部・人文学部非常勤
小泉優莉菜 神奈川大学大学院博士前期
藤井和子 関西学院大学大学院博士課程
金馬国晴 横浜国立大学准教授
(2)住所変更
張嵐、好井裕明、高山真、酒井アルベルト、武井順介、田村将人、桂川泰典
木村豊、八木良広、石川良子、矢吹康夫、青木秀光、安倍尚紀、内藤直樹
(3)再入会
井上愛美
※連絡先(住所・電話番号・E-mail アドレス)を変更された場合は、できるだけ速やかに事務局までご連絡ください。

2.2013 会計年度(2013.4.1~2014.3.31)会費納入のお願い
4 月に選挙管理委員会または会計より年会費納入のご案内をお送りしました。早々に納入く
ださった方、ありがとうございます。まだ納入されていない方はお早めにご入金ください。7
月のJOHA11 大会時にスムーズに受付を済ませるためにも、なるべく大会前に納入くださいますようお願いいたします。
4 月に請求書が届かなかった方は、3 年分以上の滞納があるため自動退会扱いになっています。ご不明な点があれば会計までお問い合わせください。なお、再入会はもちろん歓迎です。
■2013 会計年度年会費
一般会員:5000 円、学生他会員:3000 円
年会費には学会誌代が含まれています。次号はJOHA11 大会後、2013 年度会費納入者に発送予定です。
■ゆうちょ銀行からの振込先
口座名:日本オーラル・ヒストリー学会
口座番号:00150-6-353335
*払込取扱票の通信欄には住所・氏名を忘れずにご記入ください。
■ゆうちょ銀行以外の金融機関から振り込む際の口座情報
銀行名:ゆうちょ銀行
金融機関コード:9900
店番:019
店名(カナ):〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目:当座
口座番号:0353335
カナ氏名:(受取人名):ニホンオーラルヒストリーガツカイ
郵便払込・口座振込控を領収書に代えさせていただきます。控えは必ず保管してください。
学会発行の領収証が必要な場合はお知らせください。
学会会計全般について、またご自身の入金状況を確認したい場合は、会計担当の橋本みゆき
(電子メール:mieux[at]bf6.so-net.ne.jp)へお問い合わせください。

IV.研究活動報告
1.2013 年度JOHA ワークショップ
2013 年5 月19 日、大東文化会館にて2013
年度のワークショップが開催された。テーマは、「歴史を書き綴る住民たち――地域にとっての
オーラル・ヒストリー/オーラル・ヒストリーにとっての地域」。報告は、浦安市郷土博物館学
芸員(歴史担当)の林奈都子さん。タイトルは、「ハマの記憶を明日へ――浦安市郷土博物館
聞き書き事例報告」である。オーラル・ヒストリーは誰のものなのか。その学知はいかなる性格や位置価をもっているの
か。いわば、学問としてのオーラル・ヒストリーの社会性の問題を、近年の研究活動委員会は
繰り返し議論してきた。2011 年度のオーラル・ヒストリーフォーラムは「学知と現実のはざま」
をテーマに開催された。2012 年の学会大会10周年記念テーマセッションでは、オーラル・ヒ
ストリーの源流の一つであり、戦後日本の民間学として独特の位置を占める地域女性史運動を
とりあげた。今回のワークショップもこうした問題関心の一環にあり、地域の社会教育施設で
ある郷土資料館での地域住民による聞き書き実践をとりあげた。
浦安市は「海苔と貝の町」であった。だが、1958 年に旧江戸川上流にあった製紙工場から
の排水が海に流れ込み、漁場が壊滅的な被害を受ける。浦安の漁業者は抗議のため工場になだ
れ込み、機動隊との乱闘が起きる。これが「黒い水事件」であり、日本初の環境法である「水
質二法」を制定させる契機ともなった。この事件以来、漁獲高は減少する。1965 年から埋め立
て工事が開始、1971 年には漁業権を全面放棄し、漁師町・浦安は歴史の幕を閉じる。
林さんは、「黒い水事件」50 年目にあたる2008 年に、当時を知る人たちを語り手に、地域
の住民たちと聞き書きを始めようと思い立ち、「浦安・聞き書き隊」を郷土資料館の事業として組織する。1 年間、全52 名のライフヒストリーを聞き取り、その
後2 年間かけて2 冊の聞き書き報告書を編集・刊行した。
林さんの報告は、「聞き書き隊」結成までの経緯や活動の実際について紹介した上で、博物館活動としての聞き書きという歴
史実践はどういう経験であったのか、いかなる意味をもっていたのかを明らかにするものであった。
報告は2 時間にわたる濃密なものであり、この場で要約することはできない。そこで、結論の部分を紹介したい。
埋め立て地である浦安で、漁師町であった過去の歴史を語り手と聞き手の共同作業・相互行
為によって掘り起こすことは、「共感」を梃子にしながら、地域社会とそこに生きる人間を、そ
の生きがたさ・時代拘束性を含めて全体的に理解する行為である。地域の歴史を掘り起こし、
それを大切にすることは、一見すると埋め立て地で、歴史が無いように見える場所を、愛着の
ある「郷土」に変えていくことであり、ひいては、自分の人生を歴史的にとらえ返し、大切に
していくことにもつながっていく。つまりは、オーラル・ヒストリー(聞き書き)とは、「人の心を動かす」ものであり、「やさしい地域社会をつくるための知」という性格をもっているという。
そうであればこそ、林さんは、オーラル・ヒストリーを研究者だけのものにしてしまうのは「もったいない!」という。オーラル・ヒスト
リーを地域のなかで多くの市民と共有していく、一般市民がオーラル・ヒストリーを自分のもの
にしていくことが重要なのであり、地域博物館はそうした市民の豊かな学びを支援し、組織し
ていく重要な役割を担っていると結論づけた。参加者は16 名。人数が少なかったため、テーブルをロの字の形にし、参加者の自己紹介か
ら始めた。それが功を奏し、終始、アットホームな雰囲気であり、報告後の質疑応答も活発で
あった。会員外からの参加が多く、地域で活動をしている一般市民の姿が目立った。学会とし
ては、研究者と市民が共同することで拓かれるオーラル・ヒストリーの地平を確認する絶好の
機会であったように思われる。(和田悠)

V.2013/2015 理事選挙投票状況
2013 年4 月26 日、松山大学にて、2013/2015理事選挙(4 月22 日消印有効)の開票作業を行い
ました。投票状況は以下の通りです。
郵送による投票総数: 57
白票による無効投票: 1
被選挙権該当者以外への投票による無効投票:3
3 名以内連記の投票総数: 164
今回は会員投票による選出理事の確定が目的です。5 月11 日に当選理事を招集しました。その結果、2013/2015 理事会構成案が総会で提案されます。以下に関連規定を掲げます。

参考:日本オーラル・ヒストリー学会理事選挙規程(抄)
1.理事会の構成
日本オーラル・ヒストリー学会の理事会は、会員による投票で選出される8名と、投票によっ
て選出された理事による推薦選出者7名以内の15名以内で構成され、選挙年度の総会において承認を得るものとする。
5.選挙管理委員会
選挙管理委員会は事務局長および事務局長が指名する正会員2名で構成される。
7.投票による選出理事の役割
投票によって当選した8名の次期理事は、次期会長候補者を互選し、また残り7名以内の理事候補を投票結果を参考にしながら、選出する。
以上

日本オーラル・ヒストリー学会2013/2015 選挙管理委員会(五十音順) 木村知美、竹原信也、
山田富秋
**************************
JOHAニュースレター第24号
2013年6月30日
編集発行:日本オーラル・ヒストリー学会
JOHA 事務局
〒790-8578 愛媛県松山市文京町4-2
松山大学人文学部社会学科山田富秋研究室
日本オーラル・ヒストリー学会事務局
FAX 089-926-7074
E-mail joha.secretariat[at]ml.rikkyo.ac.jp
**************************