JOHA72009テーマセッションの公募について

第4回ワークショップにおいて「テーマセッション」部会が設けられ、今回は第2回目となります。今回は下記のように古くて新しい課題を設定しました。本テーマに関心があり、実践報告/話題提供をしてくださる報告者をひろく募集します。専門領域、研究機関/在野、年齢・性別の枠をこえて、さまざまな立場からの応募をお待ちしております。

2009
222
コーディネーター:齋藤雅哉・門野里栄子

 

―――JOHA2009テーマセッション報告者募集――――

「オーラリティにおける当事者性/非当事者性をめぐって」

 

ある出来事の経験を聞き取る場において、経験の語り手はとりあえずの「当事者」といえるでしょう。では、当事者を前にして、聞き手にはどのような関わり方があり、どのような問題が生じるのでしょうか。語り手は「語ること」によって当事者性を保持することがある一方で、当事者であることが重視され過ぎたり、非当事者として排除されたりすることもあります。このように、聞き取りの場には、語り手/聞き手をめぐって様々な関係性のありようを見ることが出来ます。もちろん、聞き手も社会に生きる一員である限り何らかの当事者でもあります。そこで、自らの当事者性と語り手のそれとが交錯する時、聞き取りの現場においていかなる当事者像が切り結ばれるのでしょうか。

従来、このような当事者性をめぐる議論は、支配/被支配、加害/被害、差別/被差別という二項対立図式を中心に、「権力性」の視点から語られがちでした。しかしながら、「当事者」とは誰のことなのでしょうか、また当事者性が問われる場とはどのような場なのでしょうか。そこで私たちは、この問題をある出来事の経験について語り手と聞き手が対峙する場に差し戻して議論していく必要があると考えました。すなわち、オーラリティは「当事者/非当事者」という二項対立の図式をいかに越える契機となり、また「当事者の体験」が持つ意味を捉え直すことが可能となるのでしょうか。

コーディネーター:齋藤雅哉・門野里栄子

1.開催日時・会場

200974日(土)午後1時~5時(予定)

・上智大学(四谷キャンパス)(予定)

2.応募方法

次の必要事項を添えて、313日(金)までに下記へご応募ください。

①氏名、②所属、③タイトル(仮で可)、④報告要旨(400字程度) 

⑤連絡先(住所、電子メールアドレス、電話番号)

連絡先・送付先】

171-8501東京都豊島区西池袋3341立教大学大学院社会学研究科

 齋藤雅哉(さいとうまさや) E-mailJoHaws5@gmail.com

 

3.具体的な報告課題例

・非当事者として、当事者と向き合った時の関係性と問題

・同じ当事者として、当事者と向き合った時の関係性と問題

・別の当事者として、当事者と向き合った時の関係性と問題

                                                        以上です。