日本オーラル・ヒストリー学会 第6回年次大会

日程:2008年10月11日(土)・12日(日)
場所:慶應義塾大学三田キャンパス 西校舎1階
(東京都港区三田2-15-45)
大会プログラム
1日目(10月11日)
12:00
 受付開始
13:00~15:30
第1分科会(自由報告) 司会:塚田 守 513番教室
(1)木村 豊 (慶應義塾大学大学院) 東京大空襲の記憶に関する一考察 ―1945年3月10日を生き抜いた家族への聞き取り調査から―
(2)八木 良広 (慶應義塾大学大学院) 沖縄戦を語り継ぐ(1) ―オーラル・ヒストリー実践としての沖縄研究―
(3)石川 良子 (明治学院大学非常勤講師) 沖縄戦を語り継ぐ(2) ―「戦争」と「日常」をつなぐ―
(4)桜井 厚 (立教大学) 沖縄戦を語り継ぐ(3)―戦争体験の表象方法―
第2分科会(自由報告) 司会:小林 多寿子 516番教室
(1)小林 奈緒子 (島根大学図書館) 運動史におけるオーラル・ヒストリーの有効性
(2)下田 健太郎 (慶應義塾大学大学院) 水俣湾埋立地の石像物を創出したライフヒストリー
(3)郷 崇倫 (JAリビングレガシー代表) JAリビングレガシーとオーラル・ヒストリー ―オーラルヒストリーを通じた世代を超えた対話を目指す―
(4)清水 美里 (東京外国語大学大学院 )八田與一物語の形成とその政治性 ―日台交流の現場からの視点―
16:00~18:00
研究実践交流会 司会:吉田 かよ子 516番教室
  テーマ:オーラル・ヒストリー史料の収集、保存、公開
   話題提供者:折井 美耶子(女性史研究家)、平田 光司(総合研究大学院大学)
    郷 崇倫 (JAリビングレガシー代表)、小林 奈緒子 (島根大学図書館)
   コメンテーター:折井 美耶子
【趣 旨】近年、オーラル・ヒストリーの実践研究者は確実にその数を増やし、アプローチの多様性には目を見張るものがある。しかし、実際にはオーラル・ヒストリーインタビュー収集に関する、基本的、網羅的なガイドラインは未だ存在せず、収集された記録の資史料としての適切な保存・公開の方法についても、統一的見解をまとめるに至っていない。今大会の実践交流会では、女性史研究、大規模オーラル・ヒストリー収集計画、NPO法人によるオーラル・ヒストリープロジェクト、それに地域の図書館、文書館等での保存、公開等、OHへの多様なかかわりを持つ4人の話題提供者を招き、それぞれの実践過程での課題や展望を参加者と共有することによって、今後のこの問題への取組のヒントを得たい。
2日目(10月12日)
9:00~  
 受付開始
9:30~12:30
第3分科会(自由報告) 司会:桜井 厚 513番教室 
(1)松岡 昌和 (一橋大学大学院) 日本軍政下シンガポールにおける「日本文化」認識
(2)北澤 慶 (大阪大学大学院) “在韓日本人妻”の相互扶助組織・「芙蓉会」
(3)南 誠 (日本学術振興会特別研究員) 社会運動の中の「中国残留日本人孤児」
(4)橋本 みゆき (横浜市立大学非常勤講師) ある在日韓国・朝鮮人女性のライフストーリーにおける親密圏の条件
(5)李 洪章 (京都大学大学院) カテゴリーを拒否する「ダブル」のライフ・ストーリー ―「日本人」と「在日朝鮮人」、二つの世界観をめぐって―
第4分科会(自由報告) 司会:川又 俊則 516番教室 
(1)仲 真人( 聖路加看護大学) ある筋無力症患者の語る生活史
(2)木村 絵里子 (日本女子大学大学院) 美容外科手術の経験者の語り
(3)瀬端 睦 (立教大学大学院) 異文化コミュニケーションにおける「気遣い」―今昔・男女・日中の違い―
(4)渡辺 祐介 (立命館大学大学院) 語り手にとってのライフストーリー・インタビュー
(5)鈴木 隆雄 (千葉大学大学院) 研究対象者としての研究者 ―方法論としてのエスノグラフィー―
12:45~13:30
 総 会 517番教室
13:40~17:45  
 シンポジウム 司会:有末 賢 517番教室
 テーマ:オーラル・ヒストリーと<和解>         
報告者
 狐崎 知己(専修大学)「ポスト・ジェノサイド社会を生きる人たち―和解のための諸条件とオーラリティの役割―」
 蘭 信三(上智大学)「オーラル・ヒストリー実践と歴史との<和解>」
 好井 裕明(筑波大学)「差別を語るということ/差別について語るということ」
コメンテーター
 清水 透(慶應義塾大学)
18:00~20:00
懇親会 三田・中国飯店
港港区芝5-13-18
Tel.03-798-1381/2
◆自由報告発表者は当日レジュメを50部ご持参ください。なお、当日会場でコピーをとることはできませんので、ご注意ください。お一人の持ち時間は報告20分、討論10分となります。
◆大会個人報告/研究実践交流集会参加:会員無料/非会員一般2000円、学生1000円
 大会シンポジウム(慶應義塾大学G-COEとの共催):会員・非会員とも無料
 懇親会参加費:4000円(ただし学生・院生3000円)
◆昼食は各自、ご用意ください。
◆大会へのお問い合わせは、以下にお願いします。
有末賢(慶應義塾大学法学部) E-mail:arisue[アット]law.keio.ac.jp
会場案内
慶應義塾大学三田キャンパス・マップ
◆最寄駅:JR山手線田町駅下車徒歩約10分、地下鉄都営浅草線・都営三田線三田駅下車、徒歩約10分。