『戦争と性暴力の比較史へ向けて』刊行記念シンポジウム

下記のとおり、『戦争と性暴力の比較史へ向けて』刊行記念シンポジウムを開催いたします。

上野千鶴子・蘭信三・平井和子編『戦争と性暴力の比較史へ向けて』(岩波書店、2018年)

チラシPDF 0513symposium

概要
日時:2018年5月13日(日)13:00〜18:00
会場:上智大学四谷キャンパス2号館401室
〒102-8554 東京都千代田区紀尾井町7-1
(JR中央線、東京メトロ丸ノ内線・南北線/四ッ谷駅麹町口・赤坂口から徒歩5分)
キャンパスマップ
事前予約不要・資料代1000円

プログラム
総合司会 蘭信三・佐藤文香
13:00〜13:10 編者開会挨拶 上野千鶴子
13:10〜14:50 第1部 コメント『戦争と性暴力の比較史へ向けて』をどう読むか?
川喜田敦子(中央大学)
中村理香(成城大学)
桜井厚(日本ライフストーリー研究所)
岡野八代(同志社大学)
岩崎稔(東京外国語大学)
<休憩>
15:30〜16:20 第2部 執筆者からのリプライ
16:20〜17:50 第3部 総合討論
17:50〜18:00 編者閉会挨拶 平井和子
18:30〜20:00 懇親会

コメンテーター・プロフィール
川喜田敦子:ドイツ現代史、『ドイツの歴史教育』(白水社、2005年)
中村理香:アジア系アメリカ文学・文化/ジェンダー論/ポストコロニアリズム理論、『アジア系アメリカと戦争記憶―原爆・「慰安婦」・強制収容』(青弓社、2017年)
桜井厚:社会学・ライフヒストリー/ライフストーリー研究・社会問題研究、『境界文化のライフストーリー』(せりか書房、2005年)
岡野八代:政治思想史/フェミニズム理論、『フェミニズムの政治学―ケアの倫理をグローバル社会へ』(みすず書房、2012年)
岩崎稔:哲学/政治思想、「〈慰安婦〉問題が照らす日本の戦後」『岩波講座アジア太平洋戦争 記憶と認識の中のアジア・太平洋戦争』(岩波書店、2015年、長志珠絵との共著)

主催:『戦争と性暴力の比較史へ向けて』刊行記念シンポジウム実行委員会
連絡先:kaken25245060[at]gmail.com
[at]を@に変えて送信してください。

JOHAシンポジウム「オーラルヒストリーのアーカイブ化を目指して」

下記のとおり、JOHAシンポジウム「オーラルヒストリーのアーカイブ化を目指して」を開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしています。

 

チラシPDF JOHA20180317

 

■日時 2018年3月17日(土)13時30分~17時30分
■会場 上智大学2号館3階309室

 

■プログラム                 モデレータ・司会 蘭 信三
趣旨説明(13:30~13:40)

蘭 信三(上智大学)

〇第一報告(13:40~14:05)
 オーラルヒストリーを受け継ぐために-飯田市歴史研究所での経験から-

安岡健一(大阪大学)

〇第二報告(14:05~14:30)
 地域女性史とオーラルヒストリー-その展開と保存の可能性をめぐって-

 宮﨑黎子(地域女性史研究会)

〇第三報告(14:30~14:55)
 オーラルヒストリーとアーカイヴ化の可能性
 —2012年質的データアーカイヴ化研究会調査より—

小林多寿子(一橋大学)

〇第四報告(14:55~15:20)
 北米におけるオーラルヒストリーのデジタルアーカイビング
 —UCLA JARP COLLECTION を中心に—

森本豊富(早稲田大学)

<小休憩>(15:20~15:35)*質問票回収
〇コメント(15:40~16:00)

福島幸宏(京都府立図書館)

〇総合討論(16:00~17:25)
〇閉会(17:25)                   大門正克(横浜国立大学)

 

参加無料・登録不要

 

■主催:日本オーラル・ヒストリー学会、
■問い合わせ先:kaken25245060(at)gmail.com
(at)を @ に差し替えてください。
■共催:日本移民学会・総合女性史学会

 

■シンポジウム趣旨:
 オーラルヒストリーのアーカイブ化/コレクション化は、英米では1980年代から始まっている。日本でも、21世紀になって政策研究大学院大学21世紀COE『オーラル・政策研究プロジェクト』で聞き取られた多数の「公人のオーラルヒストリー」が国会図書館憲政資料室に所蔵されている。東京外国語大学同COE『史資料ハブ地域文化研究拠点』でもオーラル資料の蓄積が行われてきた。また、沖縄県公文書館では1960年代からの膨大な沖縄戦証言記録のオーラルアーカイブ化が進められてきたし、大阪社会運動協会で1980年代に聞き取られた労働運動家のオーラルヒストリーも2015年にウエブサイト上に公開された。
 近年のアーカイブ学は目覚ましく、資料のデジタル・アーカイブ化が急速に進んでいる。とりわけ国立国会図書館は、書籍に加え文化財・メディア芸術・放送番組を含め、地方アーカイブをも統合するポータルサイト構築に向け「ジャパンサーチ(仮)」が準備されている。
 しかし、このような活動にもかかわらず、移民史研究、地域女性史研究、戦争体験の継承等々の公共性の高い多様なオーラルヒストリー(音声資料)は私蔵されがちだし、各地で整備されたコレクションのネットワーク化も十分にはネットワーク化されていない。
 日本オーラル・ヒストリー学会(JOHA)は、公共性の高いオーラルヒストリーのアーカイブ化への公的な仕組みづくりに取り組むべき時が来たと判断し、各領域でこの課題に造詣の深い方々を招き、日本におけるこの「公的な仕組み」の可能性と課題について論じる。
 本シンポジウムは、本学会だけでなく日本移民学会、総合女性史学会等関連学会や、公立図書館とも連携し、領域横断的な取り組みとなることが期待されよう。

 

■登壇者・参考文献紹介(報告順)
〇安岡健一氏(大阪大学大学院准教授・歴史学)「飯田市歴史研究所におけるオーラルヒストリー」『飯田市歴史研究所年報』13号、2015年。
〇宮﨑黎子氏(地域女性史研究会・女性史)「史資料保存と公開(活用)の現状と可能性」オーラルヒストリー総合研究会編『歴史と自己の再発見-オーラル・ヒストリー総合研究会10年の記録 2003-2013』2014年。
〇小林多寿子氏(一橋大学大学院教授・社会学・JOHA)「質的調査データの公共性とアーカイヴ化の問題」『フォーラム現代社会学』13巻、2014年。
〇森本豊富氏(早稲田大学大学院教授・移民研究・日本移民学会)「移民研究の連携-資料の収集から活用まで」我部政明ほか編『人の移動、融合、変容の人類史-沖縄の経験と21世紀への提言』彩流社、2013年。
〇福島幸宏(京都府立図書館・歴史学/アーカイブズ/デジタルアーカイブ)「地域拠点の形成と意義」知的資源イニシアティブ編『デジタル文化資源の活用-地域の記憶とアーカイブ』勉誠出版、2011年。

『日本オーラル・ヒストリー研究』第14号 原稿募集

論文、研究ノート、聞き書き資料、書評、書籍紹介の原稿を募集いたします。投稿希望者は『日本オーラル・ヒストリー研究』第13号の投稿規定・執筆要領を参照の上、以下の編集委員会メールアドレスまで原稿をご送付ください。図版の著作権をはじめ、図版の文字換算など、12号以降は執筆要領の変更が多々ありますので、ご注意ください。

 

提出原稿は、査読審査を経たのち、6月中旬ごろに掲載の可否が決定します。

 

12号より原稿の提出は、メール添付で受け付けることとなりました。以下のアドレスにご送付ください。学会大会で発表されたみなさんをはじめ、会員のみなさまからの投稿をお待ちしています。投稿に関し、質問があれば、お気軽に以下の問い合わせ先にお訊ねください。

 

募集期間:2018年3月20日〜31日(〆切厳守は従来通りですが、メールによる事故を防ぐため、募集期間を設けます。ご協力ください)。

 

問合せ・応募原稿送付先:joha_journal(at)ml.rikkyo.ac.jp

( (at) 部分を@に替えて送信してください。)

 

編集委員長 佐々木てる

理事会(第8期)

<任期:2017年9月から2019年大会まで>

会長:蘭信三

事務局長:人見佐知子

会計:上田貴子

編集委員長:佐々木てる
編集委員:石川良子
編集委員:大門正克
編集委員:北村毅
編集委員:山田富秋

研究活動委員長:田中雅一
研究活動委員:倉石一郎
研究活動委員:佐藤量
研究活動委員:根本雅也
研究活動委員:橋本みゆき
研究活動委員:平井和子*

広報委員長:矢吹康夫
広報委員:中村英代

大会校理事:岩崎美智子(任期 2017年9月~2018年大会まで)

監事:好井裕明
監事:川又俊則

*は非理事の委員

 

JOHA15大会のご案内

各位

日本オーラル・ヒストリー学会第15回大会のご案内いたします。

*大会プログラムご入用の方は「JOHA 15thAnnualConference Program」をクリックしてください。
*大会ポスターはこちら(joha2017)です。ご所属の大学や団体等でご宣伝いただければ幸いです。
(今回のポスター作成者は、学会員の石川良子さんです。)

日本オーラル・ヒストリー学会 第15回大会
Japan Oral History Association 14th Annual Conference

開 催 日:2017年9月2日(土)、3日(日)
開催場所:近畿大学東大阪キャンパスA館、BLOSSOM CAFÉ
開催校所在地:近畿大学東大阪キャンパス 大阪府東大阪市小若江3-4-1
交通手段:近鉄大阪線・長瀬駅から徒歩約10分
近鉄奈良線・八戸ノ里駅から徒歩約20分、バス約6分
東大阪キャンパスの交通アクセス:
http://www.kindai.ac.jp/about-kindai/campus-guide/access_higashi-osaka.html

参 加 費:会員 1,000円(2日通し)、非会員 一般:2,000円(1日参加1,000円)、学生他:1,000円(1日参加500円)
懇親会費:一般 4,000円、学生他 2,000円

開催校理事:上田貴子
学会事務局:佐々木てる、研究活動委員会委員長:蘭信三、会計:中村英代
大会に関してご不明な点がございましたら、JOHA事務局までお問い合わせください。
*E-mail:joha.secretariat(at)ml.rikkyo.ac.jp、Fax:017-764-1570

 ◎ 自由報告者へのお願い
1) 自由報告は、報告20分・質疑応答10分(合計30分)で構成されています。
2) 配布資料の形式は自由です。会場では印刷できませんので、各自50部ほど印刷し、ご持参ください。
3) 各会場にパソコンを準備しておりますので、ご利用の場合、USBメモリ等にプレゼンテーションのデータをお持ちください(ご自身のPC等をご使用の場合、RGBケーブル接続のみでUSBなどの接続方式には対応しておりません。必要な方は変換アダプター等もご準備ください。念のため資料を保存したUSBメモリ等もご持参ください)。動作確認等は各分科会の開始前にお願いいたします。会場担当者にご相談ください。

◎ 参加者へのお知らせ
1) 会員・非会員ともに両日とも受付してください。参加にあたって事前申し込みは必要ありません。
2) 昼食は近畿大学周辺の食堂等をご利用いただくなど、各自でご用意ください。なお、夏期休暇中につき、学内の店舗は休業しております。近隣のコンビニまでは10分程度かかります。
3) なおロッカーおよびクロークはございません。荷物は各自で管理をお願いします。

 懇親会案内
9月2日(土)18:00~20:00
会場:近畿大学【未定】*決まり次第お知らせ致します。
参加費:4,000円、学生その他2,000円

 

大会プログラム

1日目 92日(土)
12:00       受付開始

13:00~15:00   自由報告A101教室)
【第一分科会】 (司会:石川良子・佐藤量)
1-1 アメリカの歴史的変遷におけるある「日系アメリカ人女性」の経験-ハワイ・日本・アメリカの移動経験から
松平けあき(上智大学)

1-2 炭鉱の閉山をめぐるもう一つのリアリティ-元炭鉱職員のライフヒストリーから
坂田勝彦(東日本国際大学)

1-3 「聴く」から「伝わる」への転換-ある南洋帰還者とのやり取りの軌跡から
三田 牧(神戸学院大学)

1-4 戦後ブラジル移住について-奄美大島出身の二人のコチア青年移民のライフヒストリーから
加藤里織(神奈川大学)

【第二分科会】  自由報告(司会:好井裕明・広谷鏡子)A102教室)
2-1 日本におけるACT UP-性感染HIV陽性者当事者と協力者はいかに協働して生存とパンデミックに対応してきたか
大島 岳(一橋大学)

2-2 聞き書き調査で読み解いた米国大統領選-1964年のTVCM“Daisy”を事例として                              片山 淳(東京経済大学)

2-3 テレビの社会派ドキュメンタリーはいかに制作されたか?―伊東英朗氏が手がけたシリーズ『X年後』(南海放送)を事例に
西村秀樹(近畿大学)・小黒 純(同志社大学)

2-4 戦時性暴力被害者証言の信頼性・重要性と、検証の方法論
井上愛美(韓国 国民大学)

15:30~17:30  研究交流実践会(大会開催校企画)A102教室)
世代をつなぐ聞き取り~オーラル・ヒストリーの可能性~

趣旨:ライフストーリー研究の手法で研究を進める高山真氏。聞き書きを残してくことそしてそれを使って歴史叙述を行おうとする森亜紀子氏。失われつつある生活を聞き取っておこうとする藤井弘章氏。それぞれ社会学、歴史学、民俗学の現場で聞き取り調査を行ってきた3人の研究者から聞き取り調査の現場で感じてきたことを語ってもらう。特に、今回は「世代」をキーワードにとりあげた。世代を意識することで、苦労したこと、新たな気づきなどを参加者と意見交換し、聞き取り経験を豊かにしていく方法について考えていきたい。

司会:上田貴子(近畿大学)

第一報告 ライフストーリー・インタビューの経験を作品化する
高山真(慶応義塾大学)

第二報告 ひとびとのなかに「歴史」を見る-沖縄に暮らす南洋群島引揚者への調査から-
森亜紀子(同志社大学)

第三報告 民俗学の聞き取り調査-民俗文化の記憶・体験を残すこころみ-藤井弘章(近畿大学

 18:0020:00  懇親会

 

2日目 93日(日)
9:00      受付開始

 9:30~12:00   自由報告A101教室)
【第三分科会】 (司会:塚田守・滝田祥子)
3-1 生き抜くための「多文化共生」-当事者支援者の経験から
伊吹 唯(上智大学)

3-2 ライフヒストリーにおける学校経験の位置-公立男女別学校出身者への調査から
徳安慧一(一橋大学)

3-3 はんなり世界の生活-京都北野上七軒花街の衣食住に関する聞き取りを中心に
中原逸郎(京都楓錦会)

3-4 農家を継ぐ女性たち-農家民宿経営をめぐる多世代ライフストーリー椙本歩美(国際教養大学)

 

【第四分科会】テーマセッション A102教室)
再び〈戦争の子ども〉を考える

趣旨:本セッションの目的は、甲南大学人間科学研究所が実施した〈戦争の子ども〉プロジェクト(第Ⅰ期2007~2008年、第Ⅱ期2009年、第Ⅲ期2010~2011年)をふりかえり、成果と課題を共有するとともに、今後の研究の展開にむけて議論を深めることにある。ドイツ語のKriegskindの翻訳である〈戦争の子ども〉は、ドイツ語としても新しく、ナチスが政権を掌握して以降、第二次世界大戦中集結までに子ども時代を過ごした(あるいはその期間中に生まれた)世代を指す言葉として、精神分析家のミヒャエル・エルマンが2003年にはじめて用いた造語である。エルマンを中心とするミュンヘンの「戦争の子ども時代プロジェクト」は、〈戦争の子ども〉の体験とそれがその後の人生に与えた影響を心理療法の観点から検証するなかで、他の世代よりも高くあらわれる〈戦争の子ども〉の人格障害と戦争体験の密接な関連を明らかにしてきた。
甲南大学の〈戦争の子ども〉プロジェクトは、ドイツの研究との比較をめざしてはじまった。一定の方法によって戦争体験を記録すること、記録された体験からそれらを理解するための理論を構築することがその課題とされた。そうした経緯から甲南大学の〈戦争の子ども〉プロジェクトは、当初はドイツの調査と同様の調査・分析の方法を翻訳によってそのまま採用したが、しだいに方法や視角にアレンジをくわえ独自の特徴をもつようになった。そのひとつが、心理学的アプローチと歴史学的アプローチの対比と相補性への言及であり、そのことがオーラル・ヒストリー研究の方法や特質にたいする問題提起をふくむこととなった。
プロジェクトの終了から5年半を経てふたたび議論の遡上にあげようとするのは、2016年度からはじまった「歴史研究にとってのオーラル・ヒストリー」というJOHA研究活動共通テーマについて、聞き取った戦争体験を歴史化し、その意味を多角的にとらえようとした心理学と歴史学の協働の実践から新たな知見を得ることができないかと考えたからである。
以上から、本セッションではまず、〈戦争の子ども〉プロジェクトを主導した森茂起が、本プロジェクトの成果をふまえて近年の研究成果を報告する。つぎに、歴史研究者の立場で同プロジェクトにかかわった人見佐知子がその経験を読み解く。くわえて、歴史学と社会学の専門家にそれぞれの立場で〈戦争の子ども〉プロジェクトを検証してもらい、可能性と課題を整理することをつうじて論点提示をおこなうこととしたい。

司会・趣旨説明 人見佐知子(岐阜大学)

第一報告 戦争体験の聞き取りにおけるトラウマ記憶の扱い――歴史学と心理学の協働の試み
森茂起(心理学・甲南大学)

第二報告 〈戦争の子ども〉からオーラル・ヒストリーを考える
人見佐知子(歴史学・岐阜大学)

コメント1 倉敷伸子(歴史学・四国学院大学)

コメント2 中村英代(社会学・日本大学)

12:05~13:00
総会(A館102教室)

 

13:30~16:30 シンポジウム(BLOSSOM CAFÉ 3F 多目的ホール)
戦争経験の継承とオーラルヒストリー――「体験の非共有性」はいかに乗り越えられるか

趣旨:本シンポジウムは、戦争経験の体験者や非体験者である平和ガイドなどによるその体験の継承の可能性と意味について論じる。このテーマは桜井厚ほか『過去を忘れない 語り継ぐ経験の社会学』(2008)などに代表されるように、JOHAにおいては繰り返し論じられてきた中心テーマのひとつだが、今回それを再び取り上げる意義は以下の3点にある。
(1)戦後70年が経って戦争体験者、被爆者、アウシュビツ収容所のサバイバーが亡くなりつつあり、社会の世代交代が進むなかで、戦争にかかわる歴史経験の継承はどのようになされうるのかが緊急な研究課題となっている。(2)そのような問題意識は同時に社会全般で広く共有されている課題でもある。この課題に長くかかわってきた本学会においてこの社会的課題を共有し、社会に広く発信することは学会の社会的役割だと思われる。
この社会問題化は、体験者の退出・不在だけでなく/そのことも相まってか、(3)歴史認識において新自由主義が影響力を増し、しかも領土問題や領土ナショナリズムが強まり、その状況下で日本社会(いや世界)の戦争観が静かに変化していることと密接に関係している。つまり、現在は「戦後」の幾つ目かの<歴史認識の節目>にあると思われる。
このようななか、当事者から直接聞き取ることが難しくなりつつある今こそ、戦争経験の継承とオーラルヒストリーの真骨頂が問われている。そこで、戦争体験の聞き取りや継承に卓越した研究実績のあるお三方に、現状の変化を意識しつつ、ご自分の研究実践を手がかりにしてこの課題の今日的問題性に立ち向かってもらう。なお、本シンポジウムは公開シンポジウムである。学会のみでなく広く市民の参加をえて議論を深めたい。

司会 蘭 信三(上智大学)

第一報告 「戦友会」の質的変容と世代交代―戦場体験の継承をめぐる葛藤と可能性
遠藤美幸(神田外国語大学)

第二報告 非被爆者にとっての〈原爆という経験〉―高校生が描く原爆の絵の取り組みから
小倉康嗣(立教大学)

第三報告 アウシュヴィッツにてホロコーストの生存者に出会うということ
田中雅一(京都大学)

コメンテータ 今野日出晴(岩手大学)

 

JOHAニューズレター32号(訂正版)の発行

JOHA会員 各位

昨日お送りしたJOHAニューズレター32号に誤りがございました。
お詫び申し上げますとともに、訂正いたします。
訂正版はこちら(JOHA NewsLetter No.32.3rd)になります。

JOHAニューズレター32号
4ページ
1.大会プログラム
【第一分科会】
【誤】松平けやき
→【正】松平けあき
*敬称略

7ページ
2.自由報告要旨
【第一分科会】
【誤】松平けやき(上智大学・大学院)
→【正】松平けあき(上智大学)
*敬称略

 

今号は、日本オーラル・ヒストリー学会第15回大会の特集号となっています。
大会は9月2、3日に、近畿大学東大阪キャンパスにて行われます。
みなさま、奮ってご参加ください。

 

2017年8月2日
JOHA広報委員

JOHA15(第15回学会大会) 自由報告エントリー募集

JOHA第15回大会の自由報告の報告者(英語報告部会を含む)を募集します。

1.自由報告エントリー募集
報告を希望する会員は、申込用紙に氏名・所属(あるいは職業)・住所・電話番号等・報告種別(個人・共同)・報告タイトル(日本語および英語)、報告要旨(300字、日本語)、情報機器利用の有無を添えて、以下の手続きでお申し込みください。(申込用紙ファイルはこちら→JOHA15entry
申込は電子メールにファイルを添付して、または郵送でお願いします。申込資格は、申込時点でJOHAの会員であること、および2017年度会費納入済みであることです。
締切りは6月19日(月)(必着)です。

第15回日本オーラル・ヒストリー学会大会
日時:2017年9月2日(土)~3日(日)
2日(土)午後:自由報告・大会校企画シンポジウム・懇親会
3日(日)午前:自由報告、午後:総会・シンポジウム
自由報告部会:2日(土)13:00~15:00、
3日(日)9:00~12:00(両日とも予定)
会場:近畿大学東大阪キャンパス(近鉄大阪線・長瀬駅)
〒577-8502 大阪府東大阪市小若江3-4-1
問い合わせ先:日本オーラル・ヒストリー学会事務局(下記参照)

2.テーマ・セッションについて
ニュース・レターでテーマ・セッションを公募すると予告していましたが、事前に公募できませんでした。不手際を深くお詫びいたします。そこで、今回は準備されていた会員のために、自由応募で応募され、代表の方が、「部会をグループで構成したい」旨を添えて、申し込んでください。

JOHA事務局・佐々木てる (joha.secretariat[at]ml.rikkyo.ac.jp)
研究活動委員長・蘭信三 (araragi[at]sophia.ac.jp)

◆自由報告申し込み手続き
1.申込用紙に記入し、メールに添付して、必ずJOHA事務局・佐々木てる(joha.secretariat[at]ml.rikkyo.ac.jp)と研究活動委員会委員長・蘭 信三(araragi[at]sophia.ac.jp)の両方宛にお送りください。折り返し、事務局より受付の返信をします。返信がない場合は、ご面倒でもお問い合わせください。
※迷惑メール防止のため[at]としております。実際のメールは[at]の部分は@を入力ください。
2.メールで連絡できない方は、申込用紙をJOHA事務局へ郵送してください。受領連絡が必要な場合は返信用ハガキを同封してください。

〒030-0196 青森県大字合子沢字山崎153-4
青森公立大学 佐々木てる研究室
日本オーラル・ヒストリー学会事務局
FAX 017-764-1570
メールアドレス joha.secretariat[at]ml.rikkyo.ac.jp

シンポジウム開催のお知らせ 「エゴ・ドキュメント/パーソナル・ナラティヴをめぐる歴史学と社会学の対話」

2017年3月11日に、上智大学にて、シンポジウムを開催いたします。多くの方々のご参加をお待ちしております。是非奮ってご参加ください。

*ポスター(JOHAsympo2017.3.11poster
JOHA会員の石川良子さん(松山大学)が作成してくださいました。

「エゴ・ドキュメント/パーソナル・ナラティヴをめぐる歴史学と社会学の対話」

■趣旨
欧米の歴史学の最新の動向を積極的に紹介してきた長谷川貴彦氏によれば、言語論的転回後の欧米の歴史学では、「物語」の復権と「主体」の復権が試みられてきた(長谷川貴彦『現代的史学への展望』岩波書店、2016年)。「主体」の復権の中心的な概念は「経験」と「実践」である。「経験」は、意味を積極的に創出する過程として、また世界を構造化する過程としてとらえられ、「実践」は、スクリプト(台本・脚本)とパフォーマンス(演技)の二つの領域から構成されているとする。ここでの「主体」は、個人の解放を意味しているわけではないが、構造主義的な決定論からは決別し、状況への対応や対応過程における意味の創出に注目することで、主体の動機づけや行動様式に関心が集まるようになってきた。

「主体」の復権とかかわって注目されているのが「パーソナル・ナラティヴ」論である。「パーソナル・ナラティヴ」は、オーラル・ヒストリーの中心的なテーマであり、オーラル・ヒストリーを通じて個人史の研究が蓄積されてきた。それに対して、言語論的転回後の欧米の歴史学で注目されているのが、エゴ・ドキュメントと呼ばれる一人称で書かれた史料である。自叙伝や日記、書簡などを対象にして、近代から近世、中世にまで至るエゴ・ドキュメントの研究が産出されている。史料の「形式」や「言葉遣い」、「慣習」「プロット」などに関心を寄せるなかで、女性の語りや貧民の語り、奴隷の語りなど、主に民衆の歴史を、エゴ・ドキュメントを通じた文字史料による「パーソナル・ナラティヴ」研究として進展させている。

このエゴ・ドキュメントにいち早く注目し、紹介するとともに、自らの歴史研究の一環に組み込んできた長谷川貴彦氏(北海道大学)をお招きし、「エゴ・ドキュメント/パーソナル・ナラティヴをめぐる歴史学と社会学の対話」のシンポジウムを開催することで、今次の研究活動の共通テーマである「歴史研究にとってのオーラル・ヒストリー」の議論をさらに展開させてみたい。

シンポジウムでは、長谷川貴彦氏と朴沙羅氏(神戸大学、社会学/移民研究・レイシズム研究)に報告をお願いし、好井裕明氏(日本大学、社会学)にコメントをお願いした。朴氏は、オーラル・ヒストリーの研究史整理を通じて方法に対する問題提起を重ねるとともに、他方では、占領期の「密航」を通じて「朝鮮人」と「不法入国」の定義を検証することで、境界をめぐる考察を重ねている。好井氏は、社会学の分野で、一貫してオーラル・ヒストリーについて発言し続けてきている。歴史学/歴史社会学/社会学の対話を通じて、エゴ・ドキュメント/パーソナル・ナラティヴをめぐる議論を発展させたい。

■日時  2017年3月11日(土) 13時30分~17時30分
■場所  上智大学(東京) 2号館5階508室
■主催  日本オーラル・ヒストリー学会
■共催  上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科

■登壇者
◯報告者 長谷川貴彦氏
◯報告者 朴沙羅氏
◯コメンテーター 好井裕明氏
◯司会 大門正克

(研究活動委員 大門正克)

JOHAニューズレター31号(訂正版)の発行

JOHA会員 各位

先日お送りしたJOHAニューズレター31号に誤りがございました。
訂正してお詫びいたします。失礼いたしました。
訂正版はこちら(JOHA.NewsLetter31.re)になります。

JOHAニューズレター31号
3.『日本オーラル・ヒストリー研究』 第13号 原稿募集
21ページ
【誤】募集期間:2016年3月20日〜31日
→【正】募集期間:2017年3月20日〜31日

今号は、今年9月の大会(JOHA14)報告や来年3月11日に行われるシンポジウム「エゴ・ドキュメント/パーソナル・ナラティヴをめぐる 歴史学と社会学の対話」の案内、学会誌13号の投稿募集など、盛りだくさんの内容となっています。

シンポジウムにつきましては、本HPで別途お知らせいたします。

2016年12月26日
JOHA広報委員

『日本オーラル・ヒストリー研究』第13号 原稿募集

論文、研究ノート、聞き書き資料、書評、書籍紹介の原稿を募集いたします。 投稿希望者は『日本オーラル・ヒストリー研究』第 12 号の投稿規定・執筆要項*を参照の上、以下の編集委員会メールアドレスまで原稿を送付ください。図版の著作権をはじめ、図版の文字換算など、前号からの修正点が多々ありますので、ご注意ください。
*投稿規定・執筆要項(JOHA2017_規定_要領

提出原稿は、査読審査を経たのち、6月中旬ごろに掲載の可否が決定します。

前号より原稿の提出は、メールで添付することとなりました。以下のアドレスに送付ください。学会大会で発表されたみなさんをはじめ、会員のみなさまからの投稿をお待ちしています。 投稿に関し、質問があれば、お気軽に以下の問い合わせ先にお訊ねください。

募集期間:2017年3月20日〜31日(〆切厳守は従来通りですが、メールによる事故を防ぐため、今回は提出期間を設けます。ご協力ください)。

問合せ・応募原稿送付先:joha_journal (at) ml.rikkyo.ac.jp
(”(at)”部分を@ に替えて送信してください。)

編集委員長 赤嶺淳